高齢者向け座椅子、浜松発明研究会が試作 天竜区で展示

2021年2月18日 05時00分 (2月18日 05時03分更新)
肘掛けが開いてつかみやすくした座椅子=浜松市天竜区で

肘掛けが開いてつかみやすくした座椅子=浜松市天竜区で

  • 肘掛けが開いてつかみやすくした座椅子=浜松市天竜区で
  • ばねの力で立ち上がりやすくした座椅子
 浜松市のアマチュア発明家グループ「浜松発明研究会」(平塚行太郎会長)は、座ったり立ったりしやすい高齢者向けの座椅子や補助具を試作した。六月の創立四十周年を記念してテーマを絞り、半年にわたる議論を経て八点が完成した。天竜区二俣町の「マルカワの蔵」で二十七日まで展示している。 (南拡大朗)
 「高価ではなく、気軽に使える座椅子を目指している」と平塚会長。会員十七人が参加し、人によって立ち上がるしぐさが違うことの分析から始め、八つの分類ごとに開発を進めた。
 ロッキングチェアのように前後に揺れて勢いで立ち上がる方法をはじめ、可動式の肘掛け、動きをサポートする背もたれ、ばねなどのアイデアが形になった。自らも膝に人工関節の手術を受けて座る動作が困難な石山修さん(82)は、つかむための棒がついて持ち運び可能な台を完成させた。「高齢者にとって、一人で動き続けることは夢や希望につながる」と発明の意欲を語る。
 研究会が大切にするのは、会員による意見のぶつけ合いだ。平塚さんは「一人で作ったものを報告するだけなら自慢で終わってしまう。別の意見を聞くことでよりよい発明ができる。ぜひ若い人にもっと加わってほしい」と話す。
 試作した椅子は、浜松地域イノベーション推進機構や市内の木工メーカーと協力して製品化を目指す。研究会としては今後、防災や環境といったテーマにも取り組むという。展示は月、火曜休み。 

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