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「今思い出すと…恥ずかしい」今センバツ最高齢・持丸監督が振り返る“若き日の勘違い”【専大松戸】

2021年2月18日 06時00分

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72歳で甲子園指揮をとる専大松戸の持丸修一監督

72歳で甲子園指揮をとる専大松戸の持丸修一監督

◇センバツ連載「春に光れ」
 専大松戸を率いる持丸修一監督は出場32校の監督で最高齢となる72歳。2015年夏以来、9度目の甲子園での指揮となる。茨城の竜ケ崎一、藤代、常総学院に続き、監督として通算4校での甲子園出場は、佐賀商、千葉商などを率いた蒲原弘幸さんと並ぶ。それでも、自らは「甲子園請負監督」ではないという意識を強調する。
 「若いときはオレが行かせてやるという考えでしたが、甲子園って生徒が行くところ。そのころのことを思い出すと恥ずかしい」
 常総学院の監督を退いた07年夏、専大松戸の富山尚徳理事長から「若者は宝物、高校野球は日本の文化。甲子園に出ないよりは出た方がいいが、野球を通じて成長させてほしい」と熱心に誘われた。私学ながら寮もなく、選手を遠方から集めるわけではない。是が非でも甲子園へ―という方針ではないことに共感して引き受けた。
 いずれも松戸市出身の上沢直之(日本ハム)、高橋礼(ソフトバンク)らを育てた。地元の有望中学生を県内に引き留められるようになり、15年夏には甲子園初出場を成し遂げることができた。
 今春センバツ出場メンバーも近隣市区からの通学。秋の公式戦でチームトップの打率4割4分7厘の主砲、吉岡道泰外野手(2年)の自宅はグラウンドから徒歩圏。「甲子園常連校に行こうと思っていましたが、中学2年の終わりに練習を見に来て、こんな近くにこんなすごい学校があるのかと思った。まだ通過点ですが、甲子園に出場できた。将来は指導者になって持丸監督を越えて80歳ぐらいまでやりたい」と老将を喜ばせる。
 初のセンバツ切符は、千葉県3位からの下克上でつかんだ。秋の新チームは毎年、完成度が低いため、県4強止まりで関東大会の出場権を逃してきた。しかし、昨秋は開催地が千葉で、出場枠は1校増えて3校。準決勝で東京学館に敗れたものの、順位決定戦で千葉英和を破って3位に滑り込み、運を生かした。
 関東大会ではサイド右腕の深沢鳳介投手(2年)が初戦から連続完封を飾って4強入り。「連続完封もあったが『誰が』ではなくて全員の力で勝った。高校野球らしいチーム。甲子園で最大限の力を出させたい」と持丸監督。72歳の春、選手の力を引き出し、15年夏に歌えなかった勝利の校歌を響かせたい。

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