本文へ移動

“阪口シフト"で一時打撃不振、克服へ…「バットにボール乗せる」意識向上へ【岐阜第一・阪口楽】

2021年2月18日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
プロ入りに向けて持ち味の打撃を磨く阪口楽

プロ入りに向けて持ち味の打撃を磨く阪口楽

◇中部地区ドラフト候補連載「中部から飛び出せ」高校生編 岐阜第一高・阪口楽(17)
 非凡な長打力は世代屈指だ。背番号「1」を背負いエースとして活躍するが、打者としての大物感に熱い視線が注がれる。阪口も「打者としてプロに行きたい」と二刀流へのこだわりはない。
 阪口の評価を高めたのは昨夏の岐阜県独自大会の帝京大可児戦。後に中日からドラフト5位指名を受ける加藤翼の149キロの直球を完璧に捉え、右中間スタンドの中段まで運んだ。「今までで一番いい感触でした」と振り返る一打で、全国にその名をとどろかせた。
 一方、新チーム発足後の昨秋は、外野がフェンスぎりぎりまで下がる“阪口シフト"を敷かれるなど徹底マークによって打撃不振に陥った。中でも東海大会では3戦で10打数無安打。「今までで一番力不足を感じた大会だった」と悔しさをあらわにする。
 そこで冬場の課題に挙げたのは打撃の確実性の向上だ。「自分の打撃はバットにボールを乗せて運ぶというイメージ。今まで以上にボールとバットの接触時間を意識するようになった」とバットを振り込む。体重も秋から5キロ増の92キロとなり、パワーも強化。年明けからはプロへの道を広げるため、投手と一塁だけでなく、三塁や右翼の守備練習も始めた。
 田所孝二監督(61)は「本格化はまだ先。なのにあれだけ飛ばせるし、本来は打率も残せる。これからどうなるか楽しみ」と目を細める。
 ドラフト会議まではあと7カ月。「今はまだ自信はないけど、夢をかなえられるかは残りの半年にかかっている」と気を引き締める。一方「夏の甲子園に出たいけど、それ以上に県岐阜商に勝ちたい」と東海大会準決勝で敗れた同県の雄へのリベンジを誓う。
 岐阜県高山市出身の祖父の影響で幼いころから中日ファンという阪口。憧れの選手はエンゼルスの大谷翔平だが、中日に限れば「豪快な打撃に憧れる」と2009年本塁打王のトニ・ブランコを挙げる。大谷のしなやかさとブランコの豪快さを兼ね備えた和製長距離砲になるため、さらなる進化を続ける。
 ▼阪口楽(さかぐち・うた) 2003(平成15)年6月24日生まれ、京都府京田辺市出身の17歳。187センチ、92キロ、右投げ左打ち。薪小5年から一休ケ丘ファイターズで野球を始め、6年時には府選抜で全国大会に出場。田辺中ではオール山城ヤングに所属。岐阜第一では1年春からベンチ入りし、2年夏の岐阜県独自大会から背番号1。高校通算17本塁打。直球の最速は143キロ。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ