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【石川】中能登前副町長 無理心中か 90代母と死亡 町長選出馬を前に

2021年2月16日 05時00分 (2月16日 09時54分更新)
広瀬康雄さん

広瀬康雄さん

  • 広瀬康雄さん
 十五日午前零時十五分ごろ、石川県中能登町武部の前副町長、広瀬康雄さん(65)方で、「家族二人が血だらけで意識がない」と、親族の女性から一一九番があった。駆け付けた七尾署員が、広瀬さんと母芳江さん(93)が同じ部屋でいずれも首から血を流し倒れているのを発見。二人は病院に搬送されたが、一時間後に死亡が確認された。広瀬さんは三月十六日告示の同町長選に出馬予定だった。
 司法解剖の結果、二人の死因は失血死で、死亡推定時刻は十四日午後十一時ごろ。広瀬さんは首の右側、芳江さんは左側に、それぞれ動脈に達する長さ十数センチの切り傷があり致命傷とみられる。広瀬さんの近くに包丁一本があり、県警は現場の状況や解剖結果などから広瀬さんが無理心中を図ったとみて調べている。
 県警によると、二人は同日午後六時半ごろ広瀬さん方で家族と夕食を取った。その後、普段居間で寝ているはずの広瀬さんがいないため妻らが捜し、一階の芳江さんの部屋で二人を発見。広瀬さんは畳の上にあおむけで倒れ、母親はベッドで横たわる状態だったという。広瀬さん宅は二階建てで、発見時は二人の他、広瀬さんの妻と娘二人、孫の計四人もいた。何者かが侵入した形跡はないという。
 県警によると、広瀬さんらからトラブルなどの相談はなかったが、家族は警察に「本人(広瀬さん)の様子で気になることがあった」と話している。周囲で接した人によると、広瀬さんは最近疲れた様子だった。遺書は見つかっていない。
 広瀬さんは二〇一四年十月から同町副町長を務め、町長選立候補のため今年一月十五日で辞職した。昨年十二月二十七日に会見で引退表明した杉本栄蔵町長から後継候補に指名され、会見に同席した広瀬さんは町長選に無所属で出馬することを表明。一月三十日には後援会の事務所開きをし、連日あいさつ回りをするなど選挙準備を進めていた。

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