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監督の名前を冠した『島田直也記念館』で切磋琢磨したライバル 二枚看板に成長【常総学院】

2021年2月16日 06時00分

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5年ぶりセンバツ出場の常総学院の秋本璃空投手(右)と大川慈英投手=茨城県土浦市で

5年ぶりセンバツ出場の常総学院の秋本璃空投手(右)と大川慈英投手=茨城県土浦市で

◇センバツ連載「春に光れ」
 球児の春が甲子園に戻ってくる―。第93回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)は、23日に出場32校による組み合わせ抽せん会が行われる。関東・東京からは6校が選出され、各校は新型コロナウイルス感染予防をしながら本番に向けて着々と強化中。昨秋の関東大会で準優勝の常総学院(茨城)を紹介する。
 常総学院グラウンドの一塁側ブルペンの後方には、「島田直也記念館」と名付けられたトレーニングルームがある。昨年11月に亡くなった木内幸男さんに率いられて甲子園に初出場した1987年センバツでエースだった島田直也監督(50)が、同校初のプロ選手として日本ハムに入団した時に後輩たちにプレゼントした建物だ。
 トレーニング機器を囲んで、壁には栄光の歴史を物語る写真が飾られており、選手の励みになっている。昨秋の関東大会準優勝を支えたダブル右腕の秋本璃空投手、大川慈英投手(ともに2年)は、ここで切磋琢磨(せっさたくま)して体を鍛え、互いを高めてきた。
 秋は秋本がエースとしてフル回転し、主に救援だった大川も準決勝の東海大甲府(山梨)戦で6イニングを1安打完封の快投を演じた。島田監督は「秋本はゲームをつくれて、秋本で負けたら仕方ないと思わせてくれた。大川は2番手だったが、エースになれる球を持っている」と二枚看板に期待を寄せる。
 最速145キロの秋本は打者を追い込んでから気が緩む面があったが、島田監督からの“戒め"を胸に精神面も成長。カーブ、スライダーの制球もよく、四球で崩れないのが持ち味だ。関東大会決勝の健大高崎(群馬)戦では立ち上がりに右足をひねった影響もあり、計8イニングで8失点。「甲子園は万全で勝負したい。大川に負けないようにストレートを磨いていく。島田監督は選手の時は夏の甲子園で準優勝だったので、監督として優勝させたい」と力強い。
 秋は背番号10だった大川は、島田監督の指導でフォームを修正し、球速も146キロまでアップした。「秋本にストレートでは負けていない。もっとキレを良くして、甲子園で完封したいし、背番号1もつけたい」とライバル心も燃やす。
 春夏を通じて5年ぶりの甲子園は、初めてのOB監督として昨夏就任した島田監督にとって聖地での初陣。「小技も使って点を取って守っていく木内野球というのはあるけど、木内監督と全く同じことはできない。そこは島田色にしたい」。天国の木内さんも「島田直也記念館」に令和の新しい歴史を刻む戦いをきっと見てくれる。

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