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我流に改装 シェアハウス 山中温泉「ギャラリーR」入居の2人

2021年2月16日 05時00分 (2月16日 10時27分更新)
ギャラリーRの共有スペースで仕事をする水野奈々実さん=加賀市山中温泉南町で

ギャラリーRの共有スペースで仕事をする水野奈々実さん=加賀市山中温泉南町で

作品展示、子ども集まる場に

 アートや工芸に携わる人を応援し、イベントの場にも活用できる加賀市山中温泉のシェアハウス「ギャラリーR」に昨夏、二人の女性が入居した。かつて山中漆器の職人が住んでいた古い家で、入居者が思うままに改装していいというユニークな物件。二人は「ここを拠点に、新しいことに挑戦したい」と思い描く。 (小室亜希子)
 ギャラリーRは温泉街の中心部にある木造二階建て住宅。一階が共有スペースで、二階に三部屋ある。加賀市の元地域おこし協力隊、直地(なおじ)晴美さん(51)が二〇一八年冬から暮らし、オーナーと相談の上、改装OKなシェアハウスとして同居人を募集した。併せてイベントや教室に使える「セミオープンの実験的空間」として、ヨガイベントやティーサロンを開いてきた。
 玄関に飾られたサクラの日本画、壁にくり抜かれた額縁のような棚、蔵に眠る漆器…。内部にはかつての家主から引き継がれた趣のある装飾や道具が残る。そうした「工芸の足跡」を生かしながら、利用者が新たな空間に再生してほしい−。名称の「R」には、リノベーションやリユースの意味が込められている。
 入居者の一人、金沢市出身の亀田千裕(ちひろ)さん(28)はものをつくるのが好きで、思いのまま部屋を改造できるところにひかれた。天井と壁の色を塗り替え、近く床にも手を加える。九谷焼の体験工房で絵付けの仕事をしながら、ぬいぐるみ作家として活動したいと考えており、「作品展示の場に」と構想を練る。
 もう一人の水野奈々実さん(28)は青森県出身。山代温泉の旅館で働いた縁で入居した。昨年十二月に起業し、飲食店の会員制交流サイト(SNS)での情報発信をサポートする一方、子どもたちが放課後に集まる場や、伝統工芸の展示場所などにギャラリーRを活用していきたいという。
 直地さんは「創作活動に没頭できる空間を提供し、若い人たちの『何かしたい』という思いを後押しできる場所でありたい」と話す。入居者をあと一人募集している。賃料は月三万円から。詳細はギャラリーRのホームページに掲載している。

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