<EYES> エッセイスト 小島慶子さん 35カ国の友と英語習得

2020年2月20日 02時00分 (5月27日 03時52分更新)
 前回は、オーストラリアのパースに教育目的で移住することを決意したところまで書きました。6年前の2月に渡り、子どもたちは新小6と新小3からスタート。現地では、2月に進級です。
 最初に通ったのは、公立の英語集中校。各州に同じような仕組みがありますが、西オーストラリア州ではIEC(Intensive English Centres)といいます。英語が母語ではない子どもたちのためのプログラムがあり、専門家が英語と主要教科を教えてくれます。
 習熟度を個別にみてくれるため、「普通コースに通っても大丈夫」と先生が判断したら、地元の学校に転入します。英語集中校には1年から1年半くらい、通う子が多いようです。パース市内の公立小学校とハイスクール(中高)に併設されており、移民や難民、長期の留学生や国際結婚したカップルの子どもが通っています。息子たちが通った学校には、世界35カ国から生徒が集まっていました。
 ここでは、学ぶための英語を身に付けることができます。その地で生きていくには、「英語で」学習するための語学力が必要です。意見を述べ、きちんとした文章を書き、幅広く新しい知識を吸収しなければなりません。多様な友達と一緒に、特別なプログラムで基礎から英語を身に付けられたことが、息子たちの大きな自信となりました。
 初めての国でも、自分と同じ境遇の仲間がいるという安心感を得られたのがよかったのだと思います。おかげで言葉で挫折することはありませんでした。
 日本にも外国からたくさんの子どもたちが引っ越してきています。学校で日本語の支援が受けられずにいる子どもは、1万人ほどいるといわれています。日本語でも同様のプログラムを普及させてほしいです。

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