小島祐美 舞台手話通訳

2021年2月12日 16時00分 (2月12日 16時00分更新) 会員限定
写真・木口慎子

写真・木口慎子

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作品に溶け込み全観客を一つに

 耳や目などの障害の有無にかかわらず、客席で一緒に楽しむ「バリアフリー演劇」の試みが始まった。その舞台上で役者と動きながらせりふや音楽、効果音などを伝える「舞台手話通訳」が、新たな専門職として注目を集める。その草分けの一人、小島祐美さん(55)は「作品の世界観を壊さないように寄り添って通訳し、自分も一緒に作品に溶け込んでいく」と話す。 (五十住和樹)
 -二〇一九年二月から東京演劇集団風(かぜ)が各地で上演した「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち」は、聴覚や視覚障害者が加わって一から作り上げる異例のバリアフリー演劇だった。
 聴覚障害者には字幕と舞台手話通訳、視覚障害者には音声ガイドを付けた。字幕は手元のタブレットで見て、音声ガイドはイヤホンで聴くのが一般的ですが、字幕は舞台背面に映し、音声ガイドは客席全体に流した。観客全員が同じものを同時に見聞きするのです。
 聴導犬や盲導犬、車いすの人も来た。耳が聞こえないのが先で後に視力を失った人は触って手話を読み取る「触手話」で、逆の人は指に点字をたたく「指点字」で楽しんだ。知的障害の子が興味深そうに舞台に上がってきても、...

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