<EYES> ZIP-FMナビゲーター 荒戸完さん 同性の先生が好き

2020年3月12日 02時00分 (5月27日 03時52分更新)
 人を好きになるのはすてきなことだ。でも、16歳の彼は悩んでいた。
 「僕は男です。既婚者の男性の数学の先生のことを好きになってしまい、気持ちが抑えられません。なんなら性転換して付き合いたいくらいです。この気持ちどうしたらいいでしょうか?」
 家族にも友達にも打ち明けにくかったのか、私に相談してくれたのだ。
 LGBTQと称される性的マイノリティーは、実に多様化していて5文字では収まらない。生まれ持った性、心の性、複雑な恋愛対象と性的指向。もはや従来の男女の方程式は通用しない。詳細はググって(ネット検索して)ほしい。
 彼が生を受けた体と心がズレていると感じているなら、大人になって自分の稼ぎで手術を受けるなりすればいいと思う。「親にもらった大事な体」という考え方が当たり前だった時代は過ぎ、今やトランスヒューマニズム(人間の体を科学により進化させる思想)という考え方がスタンダードになりつつある。
 とはいえ、彼がこの恋に関して考えるべきことは身体的な性とは別にある。優れた見通しがなければ、事はなされないのである。彼が思いを寄せる相手は教師で、幸せな家庭がある。全てを捨ててまで一人の男子生徒になびくだろうか。あまりに失うものが大きい。
 私は思う。一生その先生のことを好きでいる自信があるのなら、なびく可能性が高いタイミングを待つべきだ。そして、その日までたくさんの恋愛をして、自分を磨いて魅力的になり、学生服ではない納得のいく本当の姿で先生の前に現れるべきだ。それに大人と恋愛するなら、自分も大人じゃないとフェアじゃない。
 難問を解くには時間がかかる。その過程で寄り添ってくれるであろう曲を彼に贈りたい。平井堅さんで「even if」。

関連キーワード

PR情報

EYESの最新ニュース

記事一覧