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叔父の監督と挑む甲子園  敦賀気比の東鉄心選手  

2021年2月12日 05時00分 (2月12日 09時43分更新)

叔父の東哲平監督(右)の下で力を伸ばした東鉄心選手=敦賀市の敦賀気比高で

 厳しい練習で主力つかむ

 第九十三回選抜高校野球大会(三月十九日開幕)に、敦賀気比が五年ぶりに出場する。甲子園球場の土を早く踏みたいと、ひときわ心待ちにしているのが東鉄心(てっしん)選手だ。父は同校OBで、東哲平監督の兄。親しくも厳しい叔父の指導を受け、心身ともに強くなった。「甲子園に出られなかった父の分まで」。そんな決意をプレーに込める。 (谷出知謙)

昨秋の北信越大会準決勝、関根学園戦で中前へサヨナラ打を放つ東選手=2020年10月17日、富山市民球場で

 身長は一七〇センチと小柄。でも走攻守がそろい、気迫にあふれる。昨秋は、一番打者としてチームを勢いづけた。公式戦打率は4割3分6厘。主力の中で二番目の数字を残した。「今はチャンスで打席が回ってくるとうれしいし、内野の守備でも自分のとこに飛んでこいって思える」。強気な姿勢も加わり、小学生から憧れた縦じまのユニホームがよく似合う。
 六年前。春の甲子園で叔父が率いたチームが全国制覇した瞬間を現地で味わい「ここに行くと決めた」。高校時代は内野手で主力だったものの甲子園を逃した父と、京都の自宅近くにあるグラウンドで練習を積んだ。強豪校に進んでも通用できるようにとプレーの幅を広げた。
 「レギュラーになれるんけ」「練習についてこれるん」。幼いころからよく遊んでくれた叔父に、冗談で言われた。高校入学後は関係が一変。敬語で話すようになり、厳しい練習に食らい付いた。体づくりを優先するため敦賀市の祖父母の家から通学する道を選び、体重は一〇キロ増えた。堅実な守備と加速力のある足が認められ、一年秋から一軍入りした。
 新チームになってからは「一番怒られた」と言う。ノックで送球ミスし、練習が終わるまで走らされたこともある。「なんでこんなに怒られるんやろって思ったけど、今は感謝している」。主力になっても隙を見せず、昨秋の活躍につなげた。「逆に厳しくしている。成長してきている」と東監督がうなずく。攻守の要として挑む初の夢舞台は「一戦一戦、自分のプレーを出せるようにしたい」。個の力を高める冬場に、準備を整えている。

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