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<九州発!河野剛志の釣り日誌>厳しい状況下でヒラスズキを狙う

2021年2月12日 05時00分

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渋い状況の中、ようやく仕留めたヒラスズキ!60センチの立派な魚体にほれぼれする

渋い状況の中、ようやく仕留めたヒラスズキ!60センチの立派な魚体にほれぼれする

 2月に入ると産卵を意識したヒラスズキは沖の深場に落ちる。一年で一番釣るのが難しく、なかなか釣果に直結しない季節だが、あえてそのターゲットに挑んできた。ピンポイントに投げる技術やルアーを動かして誘うジャーキングは難しいが、その美しくカッコいい魚体を手にすると疲れもふっ飛んでしまうくらい楽しい。今回はそんな釣り人をとりこにしてやまないヒラスズキのボートゲームを、鹿児島からご紹介したい。 (河野剛志)

◆釣れそうな雰囲気の河口沖で期待込めジャーキングアクション……?!

 今回は、いちき串木野市の串木野フィッシャリーナへ。アルバ丸から出船しボートゲームを楽しんできた。狙うターゲットはヒラスズキや80センチを超える大型のサワラ。つい先日まで良い釣果が出ていたので期待が高まる。
 まず向かったのは河口の沖に位置し、砂地に点在する沈み根周り。近くに天然温泉もあるので他のエリアよりも温かく魚がたまっている可能性が高い。風で水質は白濁し釣れそうな雰囲気だ。広いポイントなのでベイトフィッシュの様子を見ながら攻めていく。
 釣り方は竿先を海面にたたきつけるように動かしながらリールを巻くジャーキングアクションで、水中を逃げ惑う小魚のようにルアーを演出する。海面から2メートル潜ったダイビングミノーは左右への不規則な輝きを放ちながら、岩礁の上を通過する。ターゲットが、その隙間から勢いよくルアーにアタックし、ルアーをくわえて反転する。次の瞬間、冷静に竿を立ててフッキング…。そんな一連のやりとりを想像しながらキャストを続ける。
 しかし現実はそう甘くはない。魚群探知機で小魚の姿は映るものの、反応がないまま時間が過ぎていく。あれほど釣れていた魚たちはどこへ行ってしまったのだろう。当日は雪解け水が入ったためか水温が急に3度も低くなっていた。その影響でカタクチイワシの大半が沖に出て、それを追うように移動したようだ。南東風で風は暖かいのだが海の中は、どうやら違うらしい。
 そこで次はエリアを大きく変え、羽島崎の磯を狙うことにした。水深4〜5メートル前後だが、透明度が高く海底が透き通るように見えている。船が見えると魚が警戒して逃げるので、こちらの存在がわかりにくい30メートル沖から遠投して狙っていく。揺れている船上から岩の真横にルアーを打ち込んでいくのは技術がいる。魚のいるピンポイントにルアーを投げるのは意外と難しいのだ。

◆ワンチャンス逃して狙い変更!羽島崎沖の沖ノ島周辺の深場へ

 30分ほど攻めたところでPEラインを通して手元にコツンという小さなアタリを感じた。リールを素早く巻き取って竿をあおる。その直後に20メートル先で首を大きく左右に振り海面で暴れる魚体が見えた。ヒラスズキだ。
 エラ洗いで針が外れないように竿先を海面に突っ込み、糸を緩めないようにリールを巻き続ける。しかし、10回ほど巻いたところでフッと軽くなり外れてしまった。待望のヒットであったがワンチャンスをものにできなかった。残念だが、浅場に魚はいる。でもとても少ない。開始から2時間後のことだった。
 その1匹が狙いを変えるきっかけになり、船長の提案で10メートルの深場を狙ってみることにした。2月から3月にかけてヒラスズキは産卵に入るので深場に移動している可能性が高い。羽島崎の沖に浮かぶ沖ノ島周りを攻めると、すぐに答えが返ってきた。

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