辞任意向の森喜朗会長「問題をこれ以上、長引かせるわけにはいかない」
2021年2月11日 15時04分
日本テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」は11日、辞意を固めた日本五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が「問題をこれ以上、長引かせるわけにはいかない」と語ったと報じた。
司会の宮根誠司キャスター(57)が「日本テレビに現在の心境を語っています」と速報として伝えた。11日昼、森会長の辞意を各テレビ局が報じた後に取材したとみられる。
番組では、森会長が「気持ちは明日(12日)、お話しする。問題をこれ以上、長引かせるわけにはいかない。今回のことを改めて謝罪しなければならない。大会が良いものになってほしい。それに向けてしっかりと準備しないといけない。もう時間がない」と語ったと伝えた。大会まで5カ月となり、後任については「明日の会議で皆さんが決めてくれたらいいことだ」と語ったという。
組織委幹部の話として「娘や孫、家族にまで迷惑をかけられない」と森会長が考えていると伝えた。森会長は「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と女性蔑視とも受け取れる発言をし、批判を浴びていた。
元大阪市長で弁護士の橋下徹さん(51)はゲストとして番組に出演。森会長が批判を受けて4日に開いた会見が火に油を注いだとを指摘した。
「会見はJOC(日本オリンピック委員会)、IOC(国際オリンピック委員会)の読みが甘すぎた。あれだけ巨大な五輪の組織委の会見の危機管理がお粗末極まりなかった。森さんを1人で立たせて、弁護士同席とかマネジメントを一切やらなかったでしょ」との見解を示した。
ただし、会見自体については「森さんの発言を批判する考えもあるが、全文を見ると、組織委の女性を評価している」とした。
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