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『元ヤンキー』ボクシングと向き合い変わった…日本ユース奪取へ元“豊田の荒くれ者”家族のために挑む

2021年2月10日 10時15分

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溝越斗夢と息子の皇雅君(本人提供)

溝越斗夢と息子の皇雅君(本人提供)

  • 溝越斗夢と息子の皇雅君(本人提供)
  • 日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦に挑む溝越斗夢(左)
 元「豊田の荒くれ者」が初のタイトル奪取に挑む。3月14日に愛知県の刈谷市あいおいホールで行われるボクシングの日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦に溝越斗夢(21)=緑=が臨む。昨年6月に結婚し、同12月には第1子も誕生。今はボクシングに真摯(しんし)に取り組む男が、まずは日本ユースのベルトを取りにいく。
 鬼気迫る表情でパンチを打ち込む。「(試合が)決まったときは、絶対ものにするしかないと思いました」。新型コロナウイルスの影響で、以前のようにはなかなかマッチメークできないボクシング界。初タイトルを懸けた一戦が決まり、溝越に力が入るのも無理はなかった。
 金髪で長い襟足。ちょっとヤンチャな風貌がトレードマークとなっている。それこそ、昔はヤンチャだった。「もともとヤンキーでしたね。けんか上等、という感じでした。17、18歳のころは豊田ですごく名前が売れてました」と笑う。高校時代は素行不良でインターハイに出場できなかったこともあったそうだ。
 ただ、それも過去の話。今は、中身は別人。真剣にボクシングと向き合っている。やはり家族の存在が大きかった。昨年6月22日に雅果(のりか)さんと結婚。同12月23日には第1子となる皇雅(こうが)君が誕生した。「めっちゃ励みになります」。皇雅君をお風呂に入れたり、オムツを替えたりといそしんでいる。
 増えた家族のためにも勝たなければならない。今は早朝にランニング、昼は緑ジムでサンドバッグを打ち続け、夜はスパーリングなどの実戦練習と3部練で追い込んでいる。特にスパーリングは、同ジムに所属する日本ライトフライ級王者の矢吹正道と精力的に手合わせしている。
 世界チャンピオンも視野に入れる矢吹は「良い選手なのは間違いない。もっと上を目指してほしい」と期待を寄せつつ、「ブランクがあるんでね。本来が10としたら、まだ5くらい」と続けた。溝越は昨年8月の試合で顎を砕かれKO負け。手術を余儀なくされた。そのため、スパーリングを再開したのは1月下旬だった。
 対戦相手の干場悟(23)=蟹江=とは2019年7月に対戦。KO勝ちしているが「カウンターが決まって勝っただけ。カウンターが入ってなければ、ずるずるいって負けていた可能性も十分ありました。相手も対策してくる」と油断はない。勝てば初タイトルで、日本ランク入りする可能性も高い。妻と息子のためにも、自らの拳で道を切り開いてみせる。
 ▼溝越斗夢(みぞこし・とむ) 1999(平成11)年6月22日生まれ、愛知県豊田市出身の21歳。身長169センチ。10歳のとき豊田ボクシングジムでボクシングを始める。18歳のときからプロになるため緑ジムに所属。2017年12月プロデビュー。プロ通算10戦7勝(4KO)2敗1分け。

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