新型肺炎の拡大速度、SARS上回る 潜伏期間にも感染

2020年1月29日 02時00分 (5月27日 04時34分更新)
 【北京=坪井千隼】中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大のスピードは、二〇〇二~〇三年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回っている。中国国家衛生健康委員会の馬暁偉(ばぎょうい)主任は二十六日の会見で「潜伏期間中にも他人に感染する点が、SARSと大きく異なる」と語った。
 中国国家衛生健康委員会の二十八日の発表では、同日午前零時(日本時間同一時)までの患者数は四千五百十五人。前日に比べ千七百七十一人も増えた。一日ごとの感染者数の増加幅は、日に日に増している。
 〇二年十一月に中国広東省で発生したとされるSARSは、発生から五カ月後の段階で感染者数が二千七百人、死者は約百人だった。今回の新型肺炎は、最初の患者が確認された昨年十二月八日から二カ月弱で、この水準を超えたことになる。SARSは収束した〇三年七月までに世界で感染者約八千人、死者七百七十四人を出した。致死率が一割程度と高く症状が重かった半面、潜伏期間中は他人に感染しなかった。
 香港メディアは二十七日、香港大の梁卓偉(りょうたくい)教授らの研究チームが、既に感染者数は四万人を超えている可能性があるとの見通しを報じ、「世界規模の流行拡大になろうとしている」と警戒を呼び掛けた。

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