渡航制限勧告は見送り

2020年2月1日 02時00分 (5月27日 04時34分更新)
 【パリ=竹田佳彦】世界保健機関(WHO)は三十日、感染拡大が続く新型コロナウイルスによる肺炎を巡る三回目の緊急委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。緊急事態宣言は二〇一九年七月のエボラ出血熱以来。今後はワクチン開発や治療法の確立、各国間の情報共有に力を入れるが、渡航制限勧告は見送った。
 一月二十二、二十三日に開いた緊急委では時期尚早として宣言を見送ったが、事態の悪化を受けて宣言に踏み切った。WHOのテドロス事務局長は「保健態勢が整っていない国に感染が広がることを最も懸念している」と強調。「感染拡大を防ぐために一致して行動すべき時だ」と表明した。
 WHOが三十日付で公表した状況報告書によると、感染者総数は二十二カ国・地域の七千八百十八人で、死者は百七十人。三十一日には中国での感染確認が一万人に迫ったほか、欧州メディアなどによるとロシア、英国、イタリアでも初の感染者が確認された。
 テドロス氏は記者会見で「ヒトやモノの移動を不必要に制限する理由は見当たらない」と指摘。WHOとして渡航や貿易を制限する勧告は見合わせると表明した。

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