障害者の意思伝達装置 「生きていること証明」 開発者リモート講演

2021年2月8日 05時00分 (2月8日 10時40分更新)
開発した装置についてリモートで講演する画面の中の松尾光晴社長=金沢市鞍月で

開発した装置についてリモートで講演する画面の中の松尾光晴社長=金沢市鞍月で

  • 開発した装置についてリモートで講演する画面の中の松尾光晴社長=金沢市鞍月で
 特別支援教育への理解を深める県特別支援教育振興大会が、金沢市鞍月の県地場産業振興センターで開かれ、重度障害者用の意思伝達装置の開発者がリモートで講演した。
 講演したのは、アクセスエール(大阪府茨木市)の松尾光晴社長。大阪出身で小中学校時代を加賀市で過ごした。父親を筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くした経験から、パナソニックで勤務していたころ、会話が困難でもスイッチ一つで文字を入力して意思を伝える装置を開発。独立して新しい装置「ファイン・チャット」を昨年十一月に発売した。
 植物状態と思われていた患者が、装置によって意思疎通ができると分かった事例などを紹介し、松尾社長は「コミュニケーションは言葉を伝えるだけでなく、生きていることを証明し、回復につなげるツールでもある」と強調した。
 大会は県特別支援教育振興会が主催し、学校や障害者施設の関係者ら四十五人が参加した。障害者雇用優良事業所への感謝状贈呈式もあり、本年度は十カ所の企業や団体が選ばれた。(堀井聡子)

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