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浜松学芸高生ら、まちの映像や空の写真をオンラインで発表

2021年2月8日 05時00分 (2月8日 05時03分更新)
空をテーマにした田中ふみさんの作品の一場面=作品は、パソコン画面から

空をテーマにした田中ふみさんの作品の一場面=作品は、パソコン画面から

  • 空をテーマにした田中ふみさんの作品の一場面=作品は、パソコン画面から
  • 町中にあるごみをテーマにした、大川真奈美さんの作品の一場面=作品は、パソコン画面から
  • オンラインで、作品のコンセプトを説明する大川真奈美さん(手前)=浜松市中区の浜松学芸高で
 高校生が身近な風景を映像や写真で収め、作品にまとめる「まちを歩いて映像を作ろう」の最終作品発表会が六日、浜松市中区の浜松学芸高校と浜松市立高校などを会場にオンラインで開かれた。両校の生徒計十人が、普段過ごす町の何げない日常を切り取った映像や写真で仕上げた作品を見比べながら、魅力を再発見した。 (山手涼馬)
 進学や就職で故郷を離れることが多い高校生に、自分の町と「仲良くなってもらいたい」との思いから、建築家らでつくる団体「DEMO.lab(デモ・ラボ)」が主催した。
 生徒は昨年十月ごろから、通学路や学校周辺などをスマートフォンを使って撮影。町の可視化されていない魅力を、思い思いの視点で映像や写真で切り取り、編集して一つの作品に仕上げた。
 浜松学芸高一年の大川真奈美さん(16)の作品名は「片隅の忘れ物」。町中にあふれるごみに焦点を当てた。ごみは異物的で排除されるべきものと捉えられがちだが、大川さんは「ごみ一つとってもたくさんの種類があり、いろいろな見方ができる」と説く。
 印象的だったのは、自動販売機のそばに捨てられていた空き缶やペットボトルたち。映像に落とし込むことで「すぐ隣にごみ箱が置いてあるのに、どうしてそこに捨てなかったんだろう」など、捨てた人の感情やドラマにまで想像を膨らませられる楽しさを説明した。
 空をテーマにしたのは同校一年の田中ふみさん(16)。タイトルは「街と町と空色」。緑に囲まれた地元磐田市から見る空と、都会の浜松市から見る空は、見え方が違うように感じたのをきっかけに撮影を始めた。
 「周りにある建物、その時の感情で空の見え方は変わる」と話す田中さん。また、「カメラを通すと、ピントを合わせたり外したり、明暗をはっきりさせたりして、さらに違う表情が見えてくる」という。鮮やかな青空やどこか物憂げな夕焼け、吸い込まれそうな夜空など、場所や撮影技法を変えて工夫しながら、一つの映像作品にまとめた。
 デモ・ラボ代表の小野淳さんは「高校生には、どこか外に出て行く前に、自分の過ごした場所と『友だち』になってほしい。自分の町と、何かつながりをつくってもらえれば」と話した。

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