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理想のボールを追求!中日・清水は「浮き上がる直球」弾道測定器で数値化し”回転のゆがみ”を改善【投手・データ企画】

2021年2月6日 06時00分

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沖縄キャンプで打撃投手を務める清水

沖縄キャンプで打撃投手を務める清水

  • 沖縄キャンプで打撃投手を務める清水
  • ブルペンに置かれた弾道測定器
  • 弾道測定器を設置するスタッフ
  • ラプソド・野球のトラッキングシステム
 近年の春季キャンプで、どの球団も導入しているのが、高性能弾道測定器。自分が投げたい理想の球を数値化し、ブルペンでその数値に近づけていくのが、最新の練習方法だ。球団の協力を得て、中日のキャンプ休みに投手陣を取り上げ、その投球の特長をデータで表していく。第1回は清水達也投手(21)を紹介する。
 第1クールで最も顕著な傾向が出たのが、4年目の清水達也だ。もともとストレートの速さが武器の投手。持ち球はほかにフォークボール、スライダー、カーブがある。このキャンプでは最大の武器であるストレートの質の向上が見られる。
 ラプソードの数値で昨年(11月17日)と大きく変わっているのがストレートの回転軸だ。ラプソードなど高性能弾道測定器で計測するトラッキングデータでは、ボールの「球体」を時計に見立て、回転軸を数値化する。純粋な縦回転は回転軸が12時と6時の位置になる。そこから回転軸が斜めになり、3時と9時を結ぶ軸になると純粋な横回転になる。昨年までの清水のストレートは、回転軸が9時の方向にゆがみ、シュート回転が強かった。速いけどシュート回転するストレートが、このクールでは約30分、軸のゆがみが12時方向に改善され、速くてスピンが縦回転のストレートになっていた。
 スピンが縦回転になればなるほどホップ率が高くなる。ホップ率とは、無回転のボールが自然落下する数値を基準値にして、それがスピンによってどれだけ落ちにくくなっているのかを数値化したもの。ホップ率が高くなればなるほど、打者にはボールが浮き上がって見える。このストレートによって、清水は高めのストレートで空振りを取ることができる投手になった。高めのホップするように見える150キロのストレートと、同じ高さ(だから打者にはストレートに見える)から落ちるフォークボールがあれば、高い確率で空振りが取れる。清水は昨年の11月時点より平均で1キロストレートが速くなり、ブルペンでの最速は147キロだった。キャンプ序盤でこれだけの数字を出せれば、シーズンではもっと速くなる。
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