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プレミア12決勝とその翌日の秘話…侍J稲葉監督がお忍び観戦した明治神宮大会 中日・高橋宏との“名門の絆”

2021年2月5日 12時09分

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北谷キャンプで与田監督(右)と話す日本代表の稲葉監督

北谷キャンプで与田監督(右)と話す日本代表の稲葉監督

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って「キャンプ編」

 昨年末、侍ジャパンの稲葉監督をインタビューする機会があった。東京都内のホテルの一室。終了時間が近づき、レコーダーを止めかけたときだった。スタッフに「今日はこれで最後の予定だから、少しくらいオーバーしてもいいでしょ?」と断り、話し始めたことがある。
 「高橋君、お願いしますね。高校の後輩なんで!」。こちらが中日スポーツだけに、黙ってはいられなかったのだ。そこからは侍ジャパン監督の肩書を外し、中京大中京OBとしての追加インタビューが行われた。
 進学希望から一転、プロ入りとなった経緯を僕が説明し、稲葉監督も高橋宏の投球を見たエピソードを教えてくれた。2019年11月18日。明治神宮大会の準決勝を、お忍びで観戦した。
 「プレミアが終わった次の日だったんです。こそっと見に行ったんですよ。で、高橋君投げてました。完成されてますよね。すでに。それにショートの子(巨人3位指名の中山)も良かった」
 17日にプレミア12の決勝で韓国を下し、世界一を奪還した。天理高との試合は壮絶な打撃戦だった。2点をリードされた6回に登板した高橋宏だが、味方が逆転し、9回2死の「あと1球」から同点被弾を許すなど、4イニングを3失点。それでも10―9でサヨナラ勝ちし、日本一へと駆け上がった。
 実は高橋宏は大先輩率いる侍ジャパンが、その前日に世界一になった瞬間に心を震わせ「自分たちも神宮大会で頑張ろうと思えた」と刺激を受けたことを明かしている。稲葉監督はそのことを知らず、高橋宏もこっそり観戦してくれたことを知らない。それでも「目指す存在」だと後輩は言い、先輩は気に掛ける。それが名門の絆というものだろう。
 「どうやって育っていくかというのはわかりませんが、投手の監督と捕手のヘッドなんで、育てていくのはうまそうじゃないですか」
 視察は北谷。高橋宏は読谷。対面はできなかったが、同じ日にプロ初ブルペンも何かの縁か。近い将来、日の丸を背負う投手に育つことを稲葉監督も心待ちにしている。

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