メークサービス自粛、車両消毒など 企業取り組み

2020年2月28日 02時00分 (5月27日 04時33分更新)

百貨店ではマスク着用を知らせる掲示とともに消毒用アルコールが置かれていた=名古屋市内で

 新型コロナウイルス感染が拡大する中、不特定多数の人が利用する小売業や金融、交通機関も感染防止対策に追われている。百貨店の化粧品売り場では、美容部員が直接客の肌に触れ、化粧を施す「タッチアップ」を自粛。他の施設でもアルコール消毒液を配備して利用者に予防を呼び掛けるなど、警戒を強めている
 名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋は二十六日から、すべての化粧品ブランドに対し、有料の施術を除いて美容部員によるタッチアップを自粛するよう要請した。タッチアップは商品が肌に合っているかなど確認できるため人気のサービスだが、現在は顧客が口紅やファンデーションなどの商品を自身で手に取って試す形をとる。食品売り場でも試食を取りやめ感染リスクを減らそうとしている。運営するジェイアール東海高島屋の山田正男社長は「予防に万全の態勢を取っていきたい」と話す。
 名古屋市内の別の百貨店でも、店先にタッチアップの自粛や接客する従業員のマスク着用を知らせる掲示をし、来店客に理解を求めている。
 スーパーを展開するイオンとマックスバリュは、階段やエスカレーターの手すり、カートの持ち手の清掃を水拭きからアルコールによる拭き取りに切り替え、頻度も増やした。従業員には発熱やせきの有無などの体調管理チェックシートを使い、健康管理をする。担当者は「今後、感染経路が判明したり政府から新たな指針が出たりしたら対応を考えたい」と話す。
 十六銀行(岐阜市)も今月上旬以降、行員のマスク着用を励行。店内には現金自動預払機(ATM)のタッチパネルなど多数の人が手を触れる場所があるため、手指の消毒液を目立つ場所に置くよう各店に徹底する。
 鉄道会社も神経をとがらせる。中部国際空港(愛知県常滑市)と名古屋方面を結ぶ名古屋鉄道の特急「ミュースカイ」や東海道新幹線では、新型コロナウイルスに感染した人が乗っていたことが判明した。JR東海は、感染者の乗車が確認された座席の周辺や前後の車両のトイレ、洗面台などの消毒を実施。名鉄は十六日以降、ミュースカイの全車両を定期的に消毒するようにしている。
 一方、中部電力は二十七日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた政府の要請を踏まえ、でんきの科学館(名古屋・栄)など愛知、静岡両県に三カ所あるPR施設の臨時休館を発表。東邦ガスもPR施設、ガスエネルギー館(愛知県東海市)でのイベント開催を二十六日から控えているほか、社員が顧客宅を訪れる際はマスクの着用を徹底している。

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