WHO、世界的流行認定

2020年2月29日 02時00分 (5月27日 04時33分更新)
 【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は二十八日(日本時間二十九日未明)、新型コロナウイルスによる肺炎の地域別危険性評価で、世界全体を「高い」から、最高の「非常に高い」に引き上げた。ウイルス感染が世界各地に拡大し、死者・感染者数の増加に歯止めがかからないことから、世界的に流行していると認定した形だ。
 中国を発端に韓国、イラン、イタリアなどで大規模な感染が確認され、日本でも市中感染とみられる例が相次いでおり、終息に向けた見通しが立たない現状に危機感を示し、各国に一層の警戒を呼び掛けた。
 WHOのテドロス事務局長は記者会見で、多くの国では大規模な市中感染が起きてはいないと指摘し「封じ込めは依然可能だ」と述べた。
 WHOはこれまで、世界各地での感染例は中国と比べると格段に数が少なく、感染経路も把握できている例が大半だとして、危険性を「非常に高い」から一段階低い「高い」としてきた。
 中国では新規感染者数が少なくなる傾向にあるが、感染は世界規模で拡大し、世界の五大陸(ユーラシア、アフリカ、北米、南米、オーストラリア)に及んだ。
 WHOは一月三十日に国際保健規則に基づき、新型コロナウイルスの感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言。渡航制限勧告などはこれまで見送られてきた。
 危険性評価は一月二十三日付のWHOの状況報告から掲載され、これまで中国は「非常に高い」、中国周辺地域は「高い」、世界全体は「高い」となっていた。

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