結婚式、延期・キャンセル相次ぐ

2020年2月29日 16時00分 (5月27日 04時33分更新)
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、結婚式や披露宴の延期・キャンセルを検討する新郎新婦が増えている。予定通り開催しても、感染への不安から欠席者が相次ぐことも。「誰も悪くないのに。コロナが憎い」。急激な感染拡大が、晴れの舞台にも影を落としている。
 「妊娠中の妻やゲストのことを考えると心配」。横浜市で三月十四日に結婚式を予定していた男性(30)は延期を決めた。妻は六月に出産予定で「今しかない」と決行するつもりだったが、式場はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が停泊していた横浜港の近く。招待客から欠席連絡や不安の声が寄せられていた。
 式場からは自己都合のキャンセルは百二十万円、延期は六十万円と言われていたが、イベント自粛を求める政府方針を受けて無料になった。「今の大混乱は政府の対応が後手に回ったせい。僕らや式場が損害を受けるのかと思うが、式場に感謝している」と言う。
 札幌市で三月下旬に挙式予定だった公務員女性(29)も延期した。延期料金は交渉中だが、最大百万円かかる見通し。「万が一にも感染者が出て、結婚式を『やらなきゃよかった』と思いたくなかった」というが、桜のブーケなど春らしい演出ができなくなり「悔しい気持ちはある」と話す。

◆各卓に消毒液

 一方、同月上旬に挙式する名古屋市の女性(34)は悩んだ末に決行を決めた。両家の両親も楽しみにしており「ドレスも料理も決まり、当日を迎えるだけ。やめる決断はできなかった」。各卓にアルコール消毒液を置き、式場スタッフにはマスク着用を求めるなど衛生対策に気を使う。ただ、感染への不安を理由とする欠席連絡は多く「仕方がないと受け止めてはいるけど、悲しい」と声を落とす。
 名古屋市内のある式場では、一組の新郎新婦が四月に予定していた挙式と披露宴を十一月に延期。他に延期の相談が二件あった。まだキャンセルはないが「これから出てくるかもしれない」と警戒する。同市内の別の式場でも四、五月に予定される挙式や披露宴を中心に、延期やキャンセルの相談が相次いでいるという。
 (松野穂波、今村節)

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