本文へ移動

ドリアン助川さん小説、欧米で注目 「あん」コロナ禍に重ね

2021年2月3日 16時00分 (2月3日 16時05分更新)
フランス語版の「あん(Les Délices de Tokyo)」の表紙

フランス語版の「あん(Les Délices de Tokyo)」の表紙

  • フランス語版の「あん(Les Délices de Tokyo)」の表紙
  • 「あん」の一部を朗読するドリアン助川さん=2017年1月、名古屋市瑞穂区の名古屋市立大で
 樹木希林さん主演で映画化され、話題を呼んだ日本の小説「あん」(ポプラ社)が、コロナ禍の欧米で注目されている。ネット書店「アマゾン」のフランス版などでレビュー数が急増。元ハンセン病患者の女性が偏見と向き合う姿を描いた作品は、コロナ禍をどう生きるかについて「新たな気づきをくれた」などの評価が寄せられている。 (世古紘子)
 「あん」は、どら焼き店で働く元ハンセン病患者の女性が主人公。社会に残る偏見と向き合う姿を通じ、人生の意味を問い掛ける。作者は東海高校(名古屋市)OBの作家ドリアン助川さん(58)。二〇一三年に日本で発表されて以降、十三カ国で翻訳・刊行された。
 ドリアンさんによると、一六年に発売になったフランスでは、映画が上映されたこともあって当初から人気が高かったが、昨年勢いを増した。十一月には、村上春樹さんらを抑えてレビュー数が四百件を突破。今年に入り五百件に届くなど急速な伸びを記録した。一七年に出た英訳も、英語圏の書評サイト「グッドリーズ」に千四百件以上が寄せられている。
 中でも目立つのが、この作品でコロナ禍をどう生きるか考えたというコメント。「私たちが直面している問題について、新...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報