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探究的学習の効果検証 若狭高・横浜国立大 研究2期目 

2021年2月3日 05時00分 (2月3日 09時36分更新)
共同研究の契約書を見せる中森校長(中)=小浜市の若狭高校で

共同研究の契約書を見せる中森校長(中)=小浜市の若狭高校で

 生徒のアンケート活用


 若狭高校と横浜国立大は、生徒自らが課題を設定して解決を目指す探究的な学習の授業改善モデル開発に取り組んでいる。両者は二日、二期目の共同研究の契約を締結した。若狭高生から集めたアンケートを同大教育学研究科が分析。学習の効果を科学的に検証し、授業内容や教員の指導力向上に役立てる。
 変化が激しく不確実性の高い現代の社会において、知識を詰め込む従来型の学習から、生きていくための力を主体的に養う探究的な学びが重視されている。しかし、探究的な学習によりどのような資質や能力を身に付けるのか科学的に検証されておらず、教員の指導方法についても十分なノウハウが確立されていない。
 共同研究は、市町の職員や地域住民らへの聞き取りや文献調査などを取り入れた授業を展開する若狭高側の申し出で、二〇一八年四月から第一期が始まった。若狭高の全校生徒八百人超が授業を自己評価するアンケートに記入。教員の意見も含めて大学側がデータとして分析し、学習と能力向上の因果関係などを明らかにしていく。その結果を活用して教員の研修を行い、指導の質を高めていく。第一期はアンケートの質問項目などを練り上げてきた。一連の授業改善サイクルを二二年三月までにモデル化し、民間事業者の協力を得て国内外の教育現場に発信するのが目標。
 第二期の契約締結は、新型コロナウイルスの影響で今月二日にずれ込んだ。同校の中森一郎校長と同研究科の木村昌彦研究科長がオンラインで契約書を確認。同研究科の脇本健弘准教授は「受け身でない学びの習慣が非常に重要な時代。改善を重ねることで生徒により良い授業を提供できるようになる」と語った。 (鈴村隆一)

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