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TPP、米復帰見据え 英参加を日本が後押し、対中連携再構築図る

2021年2月2日 16時00分 (2月2日 16時00分更新)
 英国が環太平洋連携協定(TPP)への加入を申請し、十一カ国が参加する現行枠組みの拡大に向け前進した。英参加を後押しする日本が、その先に見据えるのは将来的な米国のTPP復帰だ。トランプ米政権時代に揺らいだ対中連携を再構築し、同盟国の手で高いレベルの通商ルール作りを主導する戦略を描く。

 ▽果実

 欧州連合(EU)離脱から一年となるタイミングでの表明だった。「莫大(ばくだい)な経済的利益を英国の人々にもたらす新たな関係を築く」。ジョンソン英首相はTPP加入の意義をこう強調した。
 EUから離脱した英国では賛否両論が今も渦巻く。ジョンソン政権はTPPを独自の通商戦略の柱に据え、EU離脱の果実と位置付けたい考えだ。地理的には環太平洋地域に位置しないが、TPP参加十一カ国のうちカナダやオーストラリアなど六カ国が英連邦に含まれ、英国との結び付きが強いという事情もある。
 日英間では一月一日に経済連携協定(EPA)が発効したが、英国がTPPに加入すれば、日本企業にとってもメリットはある。関税削減や、その対象を定める原産地規則といったルールを巡り、TPPとEPAの間で自社に有利な協定を適用でき「選択肢が増え...

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