トヨタ、米で呼吸器生産支援 医療用フェースシールド量産

2020年3月28日 16時00分 (5月27日 04時33分更新)

(左)トヨタ自動車が米国で生産に乗り出す医療用フェースシールド=同社提供 (右)米ニューヨーク市の緊急事態に備えた倉庫にある人工呼吸器=24日(ロイター・共同)

 【ワシントン=白石亘】トヨタ自動車は二十七日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国で人工呼吸器の生産支援を始めると発表した。顔全体を保護する医療用フェースシールドも生産する。米国では医療機器の不足が深刻な問題となっており、トヨタは自社の遊休工場やノウハウを使って協力する。
 人工呼吸器については近くメーカー二社と提携を結び、生産能力を引き上げる支援をする。フェースシールドは来週初めから複数の工場で3Dプリンターで量産し、テキサス州やインディアナ州などの病院に提供する。マスクを生産する準備も整えており、現在はフィルターを提供してくれる協力先を探している。
 このほかトヨタ生産方式のノウハウを提供して、ドライブスルー方式のウイルス検査の態勢を整える病院や地域の支援にも取り組んでいる。
 北米トヨタの小川哲男最高執行責任者(COO)は「危機と闘うため必要な医療機器や物資を迅速に届けられるよう専門知識やノウハウを提供したい」と話す。
 トヨタは二十三日から北米の全工場を休止しており、休止期間を四月十七日まで延長すると決めたばかり。

◆トランプ氏が呼吸器製造をGMに命令

 【ワシントン=共同】トランプ米大統領は二十七日、朝鮮戦争中の一九五〇年に制定された国防生産法に基づき、新型コロナウイルスの感染者増加で不足している人工呼吸器の製造を自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に命じた。同法活用に消極的だったが、感染者の激増で各地から政権の対応を非難する声が上がり、発動に追い込まれた。
 トランプ氏は二十七日、声明を発表し「GMとは人工呼吸器の生産について話し合ってきたが、ウイルスとの闘いは切迫しており、契約の駆け引きをしている暇はない。GMは時間を無駄にした」と主張、GMの対応に問題があると批判した。

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