静まる首都の週末 コロナ外出自粛

2020年3月28日 16時00分 (5月27日 04時33分更新)

(上)閑散とする東京・渋谷のスクランブル交差点=28日午前 (下)新型コロナウイルス対策で、一部の通路が通行止めになった桜の名所で知られる東京・上野公園=28日午前(芹沢純生撮影)

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東京都や首都圏などの各県が不要不急の外出自粛を求めた週末が二十八日、始まった。感染者が急増する都内外の人の往来を抑え、オーバーシュート(爆発的患者急増)を防ぐための異例の措置。普段はにぎわう百貨店や映画館の多くは臨時休業し、花見の名所も規制。首都は厳戒ムードに包まれた。東京都は来週以降も、平日の在宅勤務や夜間外出の自粛、週末の外出自粛を呼び掛けている。
 繁華街の銀座は午前中、人通りが少なく閑散とした。一方、都内各地のスーパーは週末用の食料を買い求める人で混雑し、開店前から行列ができる店もあった。観光地の浅草も仲見世の通りを歩く人はほとんどいない。普段は若者らでにぎわう渋谷は静か。桜が見頃を迎えた上野公園や皇居外苑の千鳥ケ淵は人もまばら。新宿御苑は二十七日から閉園している。訪れたトルコ人観光客の男女は「残念だ」と話し、園の外から見える満開の桜を撮影していた。
 都内では二十七日まで三日連続で四十人以上の感染が確認され、全国で最多の計二百九十九人となった。

◆銀座閑散、スーパーは混雑

 外出自粛が求められた首都圏の駅や空港では二十八日、マスク姿の人々が足早に通り過ぎた。東京の中心部・銀座は閑散。都内各地では、自宅で過ごすため食料品を買ったり、DVDを借りたりする人の姿が目立った。
 羽田空港には、四月からの新生活のため上京した人が到着。神奈川県の大学に入学する娘(18)とともに富山県砺波市から来た男性(47)は「富山ではまだ感染者が確認されておらず首都圏に来るのは怖かった」。
 JR東京駅も人影はいつもよりまばら。都内へ引っ越す娘を手伝いに来たという青森市の男性(75)は「娘には五人子どもがいて手伝わざるを得ない」。
 銀座では百貨店の松屋銀座が休業し、三越銀座店も開店時間を遅らせた。仕事で銀座を訪れた埼玉県草加市の六十代女性は、三越銀座店に立ち寄り「今日はびっくりするくらい人が少ない」と驚いた様子。客はまばらで手持ち無沙汰な従業員の姿もあった。
 スーパーは多くが通常通り開店。中野区の「サミットストア東中野店」には午前九時の開店前に約五十人が並び、カップ麺などを買い求めた。
 新宿区のレンタルショップは開店と同時にマスク姿の客が続々と訪れた。世田谷区の会社員真鍋裕一郎さん(51)は「地震や津波と同じような有事。もっと長期間厳重な態勢で臨んでもいいのではないか」と話した。

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