施設で集団感染拡大 東京の病院計96人、千葉も86人

2020年3月30日 02時00分 (5月27日 04時33分更新)
 東京都は二十九日、新型コロナウイルスの感染が新たに六十八人確認されたと明らかにした。一日の感染確認数では最多。うち二十七人は、院内感染の可能性が高い台東区の永寿総合病院と関連があり、同病院の感染者は計九十六人となった。千葉県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」でも新たに入所者ら二十八人の感染が確認され、同園関係者の感染は計八十六人となった。東京、千葉での集団感染が一層拡大し、国内で最大規模のクラスター(感染者集団)となった。
 都によると、新たに確認された六十八人のうち重症者は一人で、二十六人は感染経路が不明という。世代別の内訳は三十代が二十四人と一番多く、二十代十九人、四十代九人と続き、若い世代が多かった。また、五日に感染が確認された都内に住む九十代の男性会社員が死亡したとしている。
 永寿総合病院は約四百床あり、既に患者や医療従事者ら五百人以上を検査した。近日中に全ての関係者の検査が終わる見通しで、感染経路の確認を急ぐ。都の担当者は新型コロナ陽性患者の急増で「都内の病院が逼迫(ひっぱく)し、一部で入院を待ってもらう可能性がある」との見方を示した。
 都内では二十八日までに三百六十二人の感染が確認され、合計で四百三十人となった。二十七日までの三日間は連続して四十人台、二十八日は六十三人で、二日続けて六十人台の感染が判明し、増加傾向が続いている。
 都は感染者の急増を受け、二十八日からの週末に不要不急の外出を避けるよう要請。三十日以降も平日はなるべく自宅で仕事をし、夜間の外出を自粛するよう呼び掛けている。大規模イベントの延期や中止の要請は四月十二日を期限とするが、状況次第で一層の措置を取ることも検討している。
 小池百合子知事は二十七日の記者会見で「爆発的な増加が発生するか否かの重大局面」と指摘。感染拡大に備える改正特別措置法(新型コロナ特措法)の緊急事態宣言に相当するかどうか、ぎりぎりの段階ではないかとの認識を示した。

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