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サツキマス増やすために 河口堰での標識作業に参加

2021年1月30日 10時09分

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シラメのアブラビレを切除する標識作業風景

シラメのアブラビレを切除する標識作業風景

  • シラメのアブラビレを切除する標識作業風景
  • 今年もこんなサツキマスに多く出合いたい
  • 長良川河口堰

白滝治郎の流れとともに(44)

 渓流釣り解禁が目前に迫ってきた。渓流釣り師にとって半年ぶりの渓魚との再会に心躍る季節の到来である。まさに遠方に住む恋人との再会を待ちわびる気持ちそのものだ。中部地方に生息する渓流釣りのメインターゲットはアマゴである。アマゴの生活史については昨年の第24回コラムで触れたが、アマゴのうち晩秋に海へと降り、翌春サツキの花が咲くころ遡上(そじょう)するのがサツキマスだ。
 長良川のサツキマスは近年遡上数が減少しているが、その要因については河川および海洋環境の変化、気候変動、アマゴの遺伝的要因などが考えられている。現在、神戸大学大学院理学研究科の佐藤拓哉准教授らにより長良川のサツキマス調査研究が進められ、流域漁協ではこの研究で同魚を増やすための手掛かりが得られることに期待しながら協力している。
 昨年11月下旬には郡上市内の長良川で海へ降下するギンケ(銀毛)アマゴ(シラメ)の釣獲調査が行われた。この調査は岐阜県から特別採捕許可を取得して実施され、筆者も釣獲担当として調査に関わり、見事なまでにギンケ化した多数のシラメを採捕することができた。冬季に間近で見ることのできないきれいな天然シラメの魚体に、調査員一同しばし見とれてしまい、久々に長良川の底力を垣間見たような気がした。採捕されたシラメは今後、研究室における分析に供される。

今春再捕状況調査に協力を

 12月初めには長良川河口堰(ぜき)において、長良川漁協による1万8000匹のシラメ放流も行われた。放流魚は県内の養魚場からトラックで運ばれ、関係者の手によってすべて「アブラビレ切除」という標識作業を行った。寒風の中での作業は大変だったが、自分たちの手によって標識されたシラメがサツキマスとなって1匹でも多く帰ってきてくれることを期待しながら、2日間の標識作業を終えた。シラメはいったん河口堰付設の人工河川へと放流され、その後、伊勢湾へと降らせた。

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