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農家つなぐ新ブランド 越前市の明城さん作る 

2021年1月28日 05時00分 (1月28日 09時48分更新)

野菜のブランド「越前ヒノヒカリ」を作り上げた明城さん=越前市杉崎町3の明城ファームで

「越前ヒノヒカリ」のトマト=越前市杉崎町3の明城ファームで

 野菜の販路共有 越前ヒノヒカリ

 越前市のトマト農家、明城(みょうじょう)義和さん(38)が地元野菜の新ブランド「越前ヒノヒカリ」を作り上げた。目指すのは、農家自身で野菜を販売できる仕組みづくり。明城さんは「いろいろな人が農業を続けていくためのステップになれば」と話している。 (波多野智月)
 農家では通常、作物の種類ごとに生産者らで組織するJA内の「生産部会」に所属し、JAに販売を委託している。所属しない場合は独自に販売先を見つけなければならない。明城さんによると、作りたい作物の生産部会がないために販売先が見つからず、農業を続けることを諦める若者もいるという。
 新ブランドの発足は、新規の就農者が農業を続けやすい環境をつくりたいという思いから。昨年十一月、越前市内のスーパーや飲食店向けに販売を始めた。野菜の種類は問わず、味や品質など一定の基準をクリアしていれば誰でも参入することができる。
 参入した農家は自分たちが持つ販路を別の農家にも開放する。顧客を共有し、必要な野菜を各農家から集めて届ける仕組みだ。「農家から直接野菜を仕入れたいけど、方法が分からないという声も多い。売りたい農家と買いたい客をつなぐことができれば」と明城さん。現在販売しているのはトマトだけだが、春にはキャベツやコマツナ、ハクサイなども扱うことが決まっている。

越前ヒノヒカリのロゴマーク=越前市杉崎町3の明城ファームで

 「地元の野菜だと一目で分かるように」とロゴマークも作り、商標登録を目指している。「このマークを見て応援してくれる人が増えてくれたら」と期待を込める。
 高齢化が進み、後継者不足も深刻な農業。それでも、一つの目標に向かって進んでいこうという意味を込めて「ヒノヒカリ」と名付けた。明城さんは「作物は一つ一つ農家がこだわって作っている。この仕組みを通して多くの人が手に取ってほしい」と農業全体が少しでも元気になる取り組みを続けるつもりだ。

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