住民移転5月にも開始 飯田、リニア代替地整備計画
2021年1月28日 05時00分 (1月28日 05時00分更新)
リニア中央新幹線事業で移転を余儀なくされる住民のため飯田市が進めている代替地の整備計画で、当初は二〇二〇年秋ごろに予定していた移転開始が、今年五月ごろになることが分かった。代替地のうち「丹保・北条地区」の一部から、移転可能になる。新型コロナウイルスや災害の影響で造成工事が遅れている。 (寺岡葵)
県内唯一の駅建設や駅周辺整備が計画されている飯田市では、住宅や事業所約三百七十軒が移転対象となっている。市は丹保・北条地区と、唐沢・宮の前地区、共和地区の計三カ所で、代替地計約九十区画を整備する計画。
市は二〇年から、大鹿村のトンネル工事で発生する残土を活用して造成工事を進めているが、新型コロナウイルスや同年七月の豪雨などの影響で、資材や残土の搬入が遅れた。
市によると、丹保・北条地区の第一工区と唐沢・宮の前地区は今年三月末に完成する予定で、すでに土地取得者が決定している第一工区の一部区画が、用地測量や売買契約を経て、今年五月ごろから移転が可能となる。
丹保・北条地区の第二工区は今年六月末に完成する予定。共和地区は造成工事に向け準備を進めている。
丹保・北条地区と唐沢・宮の前地区では現在、土...
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