本文へ移動

中日・藤嶋と同じ舞台へ…東邦高時代に同期も最後の夏ベンチ外に泣いた右腕 153キロ剛球で勝負

2021年1月27日 10時34分

このエントリーをはてなブックマークに追加
今春から三菱重工Westでプレーする東農大の近久輝投手(本人提供)

今春から三菱重工Westでプレーする東農大の近久輝投手(本人提供)

 東農大硬式野球部の近久輝投手(22)が、今春から社会人野球の三菱重工West(兵庫)でプレーする。東邦高(愛知)時代、中日・藤嶋健人投手(22)と同期だった右腕は、高校最後の夏にメンバー外となった悔しさを胸に、大学で最速153キロの豪腕に成長。社会人で結果を残し、藤嶋がいるプロの舞台で戦うことを目指している。
 東都3部リーグから社会人球界入りする右腕は、意欲に満ちあふれていた。27日から三菱重工Westの練習に合流する予定の近久。「都市対抗や日本選手権に出て、優勝を目指したい。プロは最終目標だけど、まずはチームに貢献できるように頑張っていきたい」と新たな決意を口にした。
 高校時代は中日の中継ぎで活躍する藤嶋と同期。近久も最速147キロの速球派だったが、投打の大黒柱で1年時から背番号1を付けた藤嶋や、東海大から東芝に進む左腕・松山の影に隠れた存在だった。2年秋の明治神宮大会で先発デビューして注目を集めたが、その後は制球難などで伸び悩んだ。最後の夏はベンチ入りすらできず、大観衆を巻き込んで9回に4点差を大逆転した甲子園2回戦・八戸学院光星戦もスタンド観戦だった。
 「シンプルに悔しかった。人生ってうまくいかないな、と。でも、その分、大学ではやってやろうと思いました」
 進学した東農大は、当時、東都大学リーグの2部。だが、1年春、負ければ2、3部入れ替え戦行きが決まる国士大戦で鮮烈な完封デビューを飾ると、徹底した自己管理に基づいたトレーニングで成長した。食事付きの寮で生活しながらあえて自炊するなど、食べ物や睡眠にもこだわり、体重は高校時代の68キロから85キロに増量。3年秋には自己最速を153キロまで伸ばし、大学球界でも注目を集める存在になった。
 昨秋はドラフト会議の前にプロ志望届を提出。「下位指名なら社会人」と決めていたこともあり、名前が呼ばれることはなかったが、「監督やコーチ、スタッフから『(社会人で)ワンステップ踏んでからでもいいのでは?』と言われていたので」と気持ちを落とすことなかったようだ。
 昨年末、自主トレしていた母校のグラウンドで藤嶋と再会した。「上半身も下半身も高校時代の2倍くらいになっていた。聞いたら『これくらいないと押せない』と。すごい世界だと思った。自分も球速にはこだわっていきたい」。いつか同じ舞台で戦うために、まずは社会人で全力を尽くすつもりだ。
 ▼近久輝(ちかひさ・あきら) 1998(平成10)年5月14日生まれ、愛知県豊明市出身の22歳。176センチ、85キロ、右投げ右打ち。小学3年から名古屋平針HBCで野球を始め、中学でも同チームでプレー。東邦高では2年秋に控え投手としてベンチ入り。明治神宮大会準々決勝・青森山田戦で公式戦初先発した。東農大では1年春からリーグ戦に登板。三菱重工4チームの再編で誕生した三菱重工Westで今春からプレーする。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ