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ワクチン接種で揺れるフィリピン人の心

2021年1月27日 07時08分 (2月10日 08時58分更新)
 フィリピン・マニラ首都圏にある商業施設をマスク姿で行き交う市民

 フィリピン・マニラ首都圏にある商業施設をマスク姿で行き交う市民

  •  フィリピン・マニラ首都圏にある商業施設をマスク姿で行き交う市民
  •  台湾・台北市のビルに入居する語学学校
 「中国製の新型コロナウイルスワクチンを接種するか」。友人からの問いかけに、フィリピン人の筆者は即答することができなかった。フィリピン政府は、2月にも中国製ワクチンの接種を始められるとの見通しを示している。質問してきた本人はどうかというと、欧米製のワクチンが届くまで待つという。
 中国製かどうかという問題に限らず、フィリピン人はワクチン接種に心理的なアレルギーがある。仏製薬大手サノフィのデング熱ワクチンを巡り、接種を原因とする死亡事故のうわさが絶えず、当局が製品登録証明を取り消した過去があるためだ。ワクチン接種に悪い印象が根付いた。
 フィリピンのコロナ累計感染者数は、東南アジアでインドネシアに次いで多い。政府は集団免疫を獲得するため、国民の半数以上へのコロナワクチン接種を推進していく方針だが、しばらく時間がかかるとみられる。欧米製のワクチンが本格的に届くのも今年の半ば以降になりそう。
 どこの国のワクチンかにこだわらず、すぐに手に入るワクチンを接種するか。それとも安全性が高そうな国のワクチンを待ち、その間の感染リスクを耐えるか。筆者は前者に気持ちが傾いている。(フィリピン)

▽台湾の日本語人...

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