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感染対策万全の構えで 早春の渓へ アマゴ2月解禁データ

2021年1月26日 05時00分

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さあ、アマゴとの再会を楽しもう!(昨年の解禁日、郡上美並の長良川・三城大橋上流で)

さあ、アマゴとの再会を楽しもう!(昨年の解禁日、郡上美並の長良川・三城大橋上流で)

  • さあ、アマゴとの再会を楽しもう!(昨年の解禁日、郡上美並の長良川・三城大橋上流で)
  • パーマークに朱点鮮やかなアマゴ
 コロナ禍のなか、渓春がやって来る。各漁協とも感染対策に万全を期そうと、成魚放流の実施方法を見直したり、竿出し中のマスク着用を呼びかけたりしている。釣りが安全なレジャーであることは昨年のアユシーズンでも実証済みだが、あらためて気を引き締めて臨みたい。本紙では2月に解禁する愛知、岐阜、長野、福井4県の漁協からアマゴの放流戦略などを取材した。 (海老原秀夫、東條敏明)

岐阜

郡上 秋期魚は那比川に限定

 郡上漁協(郡上市)はアマゴの秋期放流を減らした分、成魚放流を増やす。秋期放流は稚魚と成魚の中間サイズ(50グラム前後)を昨年11月24日、那比川にのみ81キロ入れた。吉田、粥、那比の3河川に計445キロを放した前年と比べて364キロ減。漁協の村瀬和典さんが言う。「昨年も解禁当初からきれいな魚が釣れたとの声は聞かれましたが、全体的に見ると十分機能したとはいえない状況でした。そこで今季は、3年間の試験放流で最も効果が認められた那比川に限定したのです」
 成魚放流は1400キロを予定しており、昨年より550キロ増。感染対策で放流場所をどこまで公開するかについては検討中としているが、放流予定は漁協ホームページに随時アップされる。昨年の稚魚放流はアマゴ1550キロ、イワナ15キロ、親魚はアマゴのメス100キロ、卵はアマゴ15万粒を実施した。
 気になるのは昨年不漁だったサツキマス。遡上(そじょう)数減少の要因を探るべく、昨年12月に長良川漁協(岐阜市)がアブラビレを切った銀毛アマゴ2万匹を放流した。この標識魚がどれほど今春採捕されるのか、神戸大の佐藤拓哉准教授らが調査するという。郡上漁協でも恒例のサツキマスダービーの検量を行う釣具店などから数を把握したいとしている。
 昨年、LF専用区を漁協前に移した根尾川筋漁協(本巣市)。賛否両論あったが、今年も継続する。アマゴ成魚放流場所は1カ所減り、漁協前、神海橋上流、東谷川・市場橋付近、板屋谷川全域の4カ所に。解禁当日の400キロを皮切りに2月11日300キロ、同23日300キロを放す。上流の能郷えん堤および越田土橋より上流は4月15日解禁。年券のみ300円値上げした。

和良川 大会中止で成魚前倒し

 和良川漁協(郡上市和良町)はアマゴ成魚300キロを解禁当日と2月6日に半々ずつ放流する。和良観光協会主催の3月の釣り大会がコロナ禍で中止となったため、急きょ成魚放流の前倒しを決めたのだ。感染対策は万全を期す構えで、大沢克幸組合長は「両日とも今年は岐阜県内の釣り人のみを対象とします。県外の皆さんにはご理解を」と呼びかけている。
 美山漁協(山県市)の魅力は1900キロを誇るアマゴ成魚放流。そのうち主力の神崎川上流には755キロを投入し、ほかに神崎川下流570キロ、武儀川上流160キロ、武儀川LF専用区100キロなどとなっている。円原川は豪雨災害の影響で子供ゾーンのみとなるが160キロを入れる。放流日は解禁当日から3月28日までの計8回。放流河川など詳細は漁協ホームページで確認を。
 馬瀬川下流漁協(下呂市金山町)はLF専用区を新設する。かなえ橋〜祖師野えん堤の約400メートル区間で3月27日から。その分、アマゴ成魚は昨年より200キロ増やして700キロに。そのうち解禁前日放流分は200キロとなっている。
 馬瀬川上流漁協(同市馬瀬)は釣り人の密を避けるため、アマゴ成魚放流の実施方法を見直す。解禁前日放流は例年と同様、坂本橋、漁協前、豊年橋の3カ所に各70キロを入れるが、それ以降の5回はこれまで当日放流だったのを前日非公開放流とする方針。具体的には3カ所のうちの1カ所に70キロを入れ、その日の夕方に漁協ホームページで場所を公表したいとしている。「何かあっては大変なので、密になりやすい当日放流は回避しました」と上田利章参事。

福井

九頭竜中部 サクラなるか反転攻勢

大野市 真名川・佐開橋狙え

 昨年の暖冬から一変、雪深き状況で迎える今季の嶺北地方。最上流域は危険なので、入渓は取りやめ、春本番とともに楽しもう。
 毎年人気のサクラマスは昨季、不漁だった。九頭竜川の情報に詳しい福井市の越前フィッシングセンターによると、2020年に現認したサクラマスは68・5センチ頭に28匹だった。19年は380匹だけにその差は歴然。「昨年は九頭竜川だけではなく、東北から北陸にかけてどの川もふるわなかった。原因はわからない。今季もふたを開けてみないと…」と言う。さらに積雪も多い。九頭竜川の駐車スペースは除雪が進まず、例年と比べ半分に減る見込みだ。
 九頭竜川中部漁協(永平寺町)ではサクラマスの稚魚を4月に3000匹、11月に37グラム前後3000匹、12月に48グラム前後4000匹の計1万匹を本流に放って今後に備える。来春に川を下り、その翌春に戻ってくることを期待する。この放流は毎年行っている。
 日野川漁協(越前市)はヤマメ稚魚等を昨年から50キロ増やし100キロをGWごろから放流する。サクラマスの親から採卵してふ化した稚魚も交じり、半成魚がいるなど大きさにばらつきがあるという。イワナは稚魚をやめ、成魚20キロを田倉川上流などに入れる。今年も河川整備を行い、木を伐採、入渓はしやすくなったという。25日現在、今庄町内で積雪が60センチ程度ある(道路は除雪)。
 足羽川漁協(福井市)は、ヤマメの成魚放流を80キロ増やし290キロ。イワナは20キロ減の50キロ。昨年10月に220キロを済ませている。部子(へこ)川へは車両が通行止めとなっており、入渓は徒歩となる。山沿いは積雪が1〜1・5メートルあり、注意が必要。大野市漁協(大野市)は、真名川上流で3月末まで川筋の切り替え工事中だが、解禁日は同川・佐開橋上下流が狙い目。イワナは道沿いに流れる清滝川の宝慶寺周辺が釣りやすいという。打波川は雪が多く危険、入渓は4月の連休ごろから。同時期にイワナの成魚140キロを入れる予定。
 若狭河川漁協(小浜市)は、例年2月1日だった解禁を、今年から3月に変え、6日幕開けとなった。

長野

下伊那 売木&飯田松川GO

犀川殖産 幼魚やめ成魚に変更

 下伊那漁協(飯田市)は昨年6月、アマゴ稚魚10万1500匹、イワナ稚魚7000匹を放流した。アマゴを狙うなら放流量の多い売木川(5250匹)、飯田松川(4550匹)、早木戸川、大島川(各3850キロ)がお勧め。イワナはすべて大鹿村の青木川、鹿塩川(各3500匹)に入れられているため、イワナファンにはこの2河川が垂ぜんの的となる。親魚のメスは昨年6月、アマゴ730キロ、イワナ50キロが放たれた。
 解禁当日に成魚の公開放流を行うのは諏訪東部漁協(茅野市)。アマゴ140キロ(うちジャンボ40キロ)、ニジマス50キロ、イワナ20キロを順次9カ所に放していく。感染対策で漁協事務所内には入室できず、遊漁券は外での販売となる。
 波田漁協(松本市)は年券を50円、年券を200円値上げした。ヤマメは昨年4&6月に稚魚150キロを梓川に、イワナは10月に幼魚120キロを黒川に放流済み。最近は無券やゴミ投棄などの悪質なマナー違反が目立つため、漁協は神経をとがらせている。
 犀川殖産漁協(長野市信州新町)は従来、11月に幼魚放流を行ってきたが、今季から解禁前の成魚に切り替えた。11月に入れても低水温で成育が思わしくないのと密漁がその理由。イワナ100キロは金熊、当信、土尻の3支流、ヤマメは犀川本流の大八橋上流に投入する方向で検討中。
 上小漁協(上田市)の成魚放流は昨年並みの量を予定。昨年はヤマメ2110キロ、イワナ2230キロの計4340キロだった。公開放流日は4月3日から9月18日まで計7回。魚種など詳細は直前に漁協ホームページに掲載する。

愛知

寒狭中部&上流 大会で対応分かれる

 例年通り、と書きたいところだが、釣り大会で幕開けしていた愛知県の2漁協の内、寒狭川上流漁協(設楽町)はコロナ禍の影響を考慮し、大会を中止した。寒狭川中部漁協(新城市)はコロナ対策を万全にして実施する。「大会を開いて釣り人に来てもらわないと(漁協)経営が非常に厳しい。苦渋の決断」と河合良昭組合長。
 大会は7日で、前日にアマゴ成魚300キロを放流する。巴川をメインに230キロほど、本流の「広見ヤナ」前には50キロなどとなる。その後、13日に大和田地内、20日に一色地内、3月6日と21日に塩瀬地内に各75キロずつ入れる予定。
 また、4月4日〜5月28日の間、巴川・塩瀬橋上流〜大和田川・こぼきえん堤下流、島田川・中島えん堤下流の約1・2キロ間をキャッチ&リリース(C&R)区間とし、期間中、アマゴ成魚100キロの分散放流を予定。C&R区間はルアー&フライ、テンカラ釣り場で餌釣りはできない。通常の日券、年券で釣れる。

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