<くらしの中から考える> 減る外遊びの時間

2020年5月2日 14時47分 (6月14日 01時22分更新)

◆感染予防 限られる場所

 昔から「子どもは風の子」なんて言います。寒くても子どもは元気に外で遊びまわるという意味。今、当たり前のようにできた外遊びが、しづらくなっています。新型コロナウイルスのために学校も休みが続いていますが、ウイルスにうつらない、人にうつさないために、外出を控えることが求められているからです。外遊びができない中、子どもたちの遊びにも変化が起きているようです。みなさんはどんな工夫をして遊んでいますか?(佐橋大)
 北海道大大学院の愛甲哲也准教授(52)らは、休校になった後の子どもの過ごし方について、親にインターネットで尋ねました。三月十九日から四月一日の回答分をまとめた中間報告では、屋外での遊びが「減った」と答えた人が60%以上いました。一方で、屋内での遊びや、テレビ・ビデオの視聴、インターネット動画の視聴が「増えた」と答えた人は、それぞれの項目で過半数いました。
 新型コロナウイルスは昨年暮れに中国で感染者が見つかり、その後一挙に世界中に広がりました。日本でも四月二十七日現在、感染者は約一万四千人、亡くなった人も四百人を上回ります。せきやくしゃみで飛んだしぶきを吸い込んだり、ドアノブなどについたウイルスが手につき、その手で顔を触ったりして感染します。国や市町村では、人と人が接することで感染が広がるからと、外出を控えるよう呼び掛けています。
 子どもの外遊びについて、文部科学省は「運動不足やストレスを解消するため、大切と考えている。密集しないようにするなどの対策をすれば、ジョギング、縄跳び、ブランコなどをすることはかまわない」としています。しかし、一部の市町村では、遊具に立ち入り禁止のテープを張るなどし、公園を使えないようにしているところも。愛甲准教授は「四月に入って一層、子どもの遊び場は限られてきている」と心配。「公園は混んでいれば引き返せばいいし、正午や朝早い時間帯などを選ぶのも方法」とアドバイスします。

◆つながる機会 eスポーツで

 外遊びの時間が減っているのは、今回のコロナウイルスによる外出自粛で始まったことではありません。もう何十年も前から、子どもたちは外より家で遊ぶ時間の方が長いそうです。
 現代社会での遊びの意義と役割を研究する愛知教育大の石川恭教授(55)は、外遊びについて「体力づくりだけでなく、体を動かすことで眠気も生じて、規則的な生活リズムを保つのに役立っている」と話します。「外で仲間と遊ぶことは、人との接し方やコミュニケーション能力を養う機会にもなっている」とも。
 今は、コロナウイルスのために、仲間と一緒に遊ぶことはより難しいことですが、石川教授は「オンラインのeスポーツをすすめたい。普段できないスポーツでも画面の中なら経験でき、魅力を知るきっかけになる。対戦型ならコミュニケーションもとれる」と提案します。愛甲准教授も「友達とつながることも、子どもが遊びに求める要素。子どもだけの時間をつくることも必要で、ゲームも使い方次第」と話します。
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