NPB,Jリーグワクチン接種はシーズン中か「試合前日は…」アスリートは優先されず「一般と同じ順位」
2021年1月25日 13時50分
プロ野球とJリーグの合同による第24回新型コロナウイルス対策連絡会議が25日、オンラインで開かれ、日本で2月下旬にも開始される新型コロナウイルスのワクチン接種について、選手への優先接種は行われないことなどが専門家チームから説明された。選手が接種を受けるのはシーズン中となることが濃厚で、今年は接種のタイミングなどを考えながらのシーズンとなる。
ワクチン接種の優先順位は、
(1)医療従事者(2)高齢者(3)基礎疾患を有する人と高齢者施設の職員
―の順で、その他の人が接種できるのは5月以降とみられている。その場合は公式戦のシーズン中と重なるが、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員でもある専門家チームの舘田一博・東邦大教授は「優先順位についてはスポーツ選手ということで議論されていることはなく、一般の人たちと同じ順位になると考えている」と語った。
ワクチンに関しては接種後の副反応として接種した部位の痛み、筋肉痛や頭痛、倦怠感を訴える例が海外で報告されているほか、一部にアナフィラキシーショックを起こした人もいる。接種は強制ではなく、個人の判断となるが、専門家チームの賀来満夫・東北医科薬科大特任教授は「試合の何日前ぐらいに打てばいいのかという議論になってくると思う」と言い、三鴨廣繁・愛知医科大教授は「(副反応の)有害事象は3日ぐらいで消失していく。試合前日の接種は避けるのが望ましい」と語った。
感染による重症化リスクが低いとされるスポーツ選手が特別扱いされないのは当然のこととはいえ、今季は現場の指揮官も選手のワクチン接種のタイミングも考えて、起用に頭を悩ますかもしれない。
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