<キラリ近江びと> 朽木小川の風習を本に 榊治子さん

2021年1月25日 05時00分 (1月25日 05時00分更新) 会員限定
榊治子さん

榊治子さん

  • 榊治子さん
 山深い高島市朽木小川(くつきこがわ)の人々の暮らしや信仰などをまとめた「聞き書き朽木小川 しこぶちさんと奥山暮らし歳時記」を、昨年12月に出版した。7年ほど前に大阪から朽木小川に移住し、75歳以上がほとんどの地元の人たちと交流しながら暮らす。「お年寄りたちのふるさとの生活を文字にして、子や孫の代に残せたことに、一番ほっとしています」 (北村大樹)
 大阪府内で二十歳から四十年、看護師として働いた。山登りが趣味で、夫の始さん(64)と比良山系をよく訪れ、朽木の豊かな自然に魅了された。二〇〇〇年、大阪市でアート系映画館の支配人だった始さんが、一足先に移住。治子さんは週末ごとに通っていたが、退職後の一四年に移り住んだ。
 朽木小川の暮らしを記録しようと思ったきっかけは、十年以上前のこと。おしゃべりが大好きな近所のおばあさんが、ぽつりとつぶやいた。「昔のことなんか、しゃべれるもん、だぁれもおらんようなって。なんも、のうなってしまうんやなぁ」
 以前から集落の人たちの歴史や習慣に関心があり、メモを書き残していた。定住してからは地元の集まりに顔を出すことも増え、集落の人たちがより身近になった。耳にした...

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