取り直しの末…初の三賞を逃した明瀬山「おっさんと若い人の差」自虐的に振り返る【大相撲】
2021年1月24日 20時29分
◇24日 大相撲初場所千秋楽(両国国技館)
初の三賞となる敢闘賞が、スルリと明瀬山の手から離れていった。勝てば受賞という条件は、「知りたくなかったけど」耳に入っていた。輝との一番。一瞬は手中に入れたかに見えたが…。
土俵際へと押し込まれたが、執念を見せた。輝の右腕を左脇に挟み込むように抱え、倒されながらも投げた。軍配は明瀬山。「ヨシッ」。しかし、物言いがついた。「頼む、頼む、頼む~」。その願いも届かず、取り直しとなった。
再度の一番は、力なく押し出された。「自分の弱さが出た。おっさんと若い人の差じゃないですか」。自虐的に笑ったが、今場所は大いに国技館を沸かせた。その証拠として名が挙がった。「そうやって評価してもらえるのはうれしい」と素直に喜んだ。
初入幕だった2016年春場所以来の再入幕。初日から6連勝し、前回の4勝をすぐに上回った。その後、5連敗したが、12日目から連勝し、35歳6カ月にして初の勝ち越しを決めた。「(初入幕の)倍以上いけたんで、自信になりました」。三賞には届かなかったが、得たものは大きな15日間だった。
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