「ワクチンで安全と思う人は愚か」豪州は五輪選手団への優先接種はせず…感染防止規定厳守で対応も
2021年1月24日 15時47分
ワクチンも検疫もなく、選手団を派遣!? 豪州オリンピック委員会のマット・キャロル事務総長は、東京五輪について「(今年7月に)開催される」と明言した上で、優先的に選手団へワクチンを接種させることなく、日本に滞在する時間と場所を限定するなど感染防止規定を厳守して対処する構えを明かした。23日の豪放送局ABCメルボルンが報じた。
「アスリートたちに(ワクチン)接種リストの優先順はない。接種順番を飛ばすといった類のことも試みない。たとえアスリートが接種を受けなくても、われわれとしては問題ない。ワクチンは“銀の弾丸”ではない。『ワクチンを接種されたから安全だ』と思う人は、愚かだ」。同事務総長は、ドラキュラや魔女を殺せるという伝説の銀の弾丸を引き合いに、持論を展開した。
出場選手への感染防止対策については「アスリートたちは集団ではなく、時間差を設定した上で競技の4、5日前に日本入りし、競技参加から48時間以内に離日する。行動範囲は選手村、トレーニング施設と競技会場。それだけだ。文化交流の機会が持てるノーマルな大会にはならない」とした。
一方、日本で今月に行われた各メディアの世論調査によれば、約8割の人々が東京五輪の「中止か延期」を望んでいる。23日に発表された公益財団法人「新聞通信調査会」の世論調査では「中止や延期すべきだ」と回答した理由(複数回答)のうち、最多の83.4%が「世界中から人が来ることは感染拡大につながる」だった。
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