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創部100年の三島南に静岡初の21世紀枠の吉報は届くか 野球の楽しさを地域の子どもに伝え自分たちも成長【センバツ連載】

2021年1月24日 10時27分

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野球を通して園児と交流する三島南の選手(同校提供)

野球を通して園児と交流する三島南の選手(同校提供)

 創部100周年の記念すべき年に、初の甲子園出場が見えている。三島南は、昨秋の県大会準々決勝で甲子園常連の静岡を破り、62年ぶりに県の4強入り。12月に21世紀枠の東海地区候補校に選ばれ、運命の29日を待っている。
 同校が候補校に選考された理由の一つが、野球を通した地域活動だ。提案したのは、2013年に就任した稲木恵介監督(41)。14年末から「野球で地域に貢献したい」と部員を講師として、野球未経験の未就学児や小学生を対象に野球の体験会を開催。経験者向けの野球教室も含め、延べ1000人以上に野球の楽しさを伝えてきた。
 こうした活動は選手自身の成長にもつながっている。投打の軸である前田銀治(2年)は「自分が理解していないと相手には伝えられない。野球を考えるきっかけになっている」と効果のほどを口にする。不動の4番・小堂湧貴(同)も「いろんな子の相手をするので視野が広くなった」とプラスの作用を感じている。
 01年から始まったセンバツの21世紀枠で静岡県勢の出場はこれまでない。昨秋は東海大会には出場できず、稲木監督も「枠が増えたからと言って…」と慎重な口ぶりだ。それでも今月13日、同枠が1枠増加されると発表。競技人口の減少により「高校野球200年構想」が掲げられる中、普及活動に長く尽力している同校にとって、追い風が吹いていることは間違いない。
 「代表校に選ばれたことで良い緊張感で練習ができている。甲子園を考えながら練習できるというのは、なかなかできることではない。選手にとってはそれが大きな財産」と稲木監督。地域のヒーローは全国で躍動する日を夢見て、練習を続ける。=終わり
 ▼三島南 1919年に三島商として創立し、49年に現校名。野球部は21年に創部。昨秋は東部地区3位で県大会に出場。準々決勝で優勝候補だった静岡を3―1で破る金星を挙げた。主な出身者に研ナオコ(中退)がいる。

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