【ボクシング】タトゥー問題でJBC「現時点でルール変更は考えず」 井岡一翔とジム会長を厳重注意処分
2021年1月23日 06時00分
日本ボクシングコミッション(JBC)は22日、昨年大みそかのWBOスーパーフライ級タイトル戦でタトゥーが露出した状態で試合をした同級王者の井岡一翔(かずと、31)と、所属するAmbitionジムの木谷卓也会長(47)を厳重注意処分にしたと発表した。21日の倫理委員会で決めた。
JBCは規則で入れ墨を禁止。かつては手術などで完全に消すよう求めていたが、現在はドーランなどで見えなくすることを条件に試合を許可している。井岡も、今回の試合前にJBCの役員立ち会いの下、ファンデーションを塗って試合に臨んだが、塗り方が甘かったのか、試合中盤には左腕を中心にほとんど露出してしまった。
JBCは事前のチェックが甘かったことを認めつつ、安河内剛・本部事務局長(59)は「今後は指定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布を受けてもらうなどの手当てを考えていきたい」とコメントした。
海外の選手には隠すことを求めていないため不公平との指摘もあるが、JBCは各国で文化的な背景が違うことから一律で規制はできないという考え。同本部事務局長は「現時点でJBCルールを変更することは考えていない」とした。
厳重注意に罰金や資格停止など具体的な罰則はない。ボクシングの競技性や安全性の本質に関わらない問題でもあり、JBCは過去にもタトゥーが露出した選手に対して重い処分を科したことはなく、今回も同等の処分となった。
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