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大栄翔が土俵際粘り2敗死守「精いっぱい残りました」 3人目の“院生力士”が正代とマッチレース【相撲】

2021年1月22日 06時00分

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大栄翔(左)が突き落としで明生を破る=両国国技館で

大栄翔(左)が突き落としで明生を破る=両国国技館で

◇21日 大相撲初場所12日目(両国国技館)
 平幕の大栄翔(27)=追手風=は明生に逆転勝ち、大関正代(29)=時津風=も竜電を問題にせず、10勝目を挙げた。2敗でトップ並走。大関朝乃山は関脇の照ノ富士に完敗して明生とともに4敗に後退し、3敗が消えた。照ノ富士は勝ち越し。関脇隆の勝と小結御嶽海は7勝目を挙げたが、小結の高安は5敗となった。11連敗中だった琴勝峰(21)=佐渡ケ嶽=は徳勝龍に勝ち、今場所初白星を手にした。
   ◇   ◇
 師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「ミッキーマウスみたい」と絶妙な言い回しをしたが、大栄翔は手もでかければ足もでかい。
 そのでっかい足で俵の上を右、左と伝いながら逆転の突き落としを決めた。突き切れないまま明生にまわしを取られ、左を差されて土俵際。絶体絶命のそんなピンチをしのいでみせた。
 物言いがついた薄氷の勝利に「ほんと、最後まであきらめなくてよかった。残るしかないという感じだったんで、精いっぱい残りました」と、なにはともあれ全力を尽くして2敗死守。3敗がいなくなり、ここから正代とのマッチレースだ。
 何事にも打ち込む大栄翔。それは相撲だけではない。昨年4月に日大大学院に入学。史上3人目の院生力士となった。学んでいるのは「ファミリービジネス」。入学を全面的にバックアップした師匠は「(ファミリービジネスとは)代々継承していくようなこと。相撲の部屋制度に似てるんですね。名跡を継いでいくこととか。相撲部屋をやるのにも生きてくる。将来的にも必要になる。少しでもためになる勉強をした方がいい」と将来的に親方、師匠となった場合を想定して研究課題を選んだという。
 母子家庭で育った。だから埼玉栄高卒業後は大学進学を断念し、プロに進んだ。「大学に行きたい気持ちも少しはあったと思う。昔、メシを食ってるとき、チラッと言ってたんです。親に楽をさせたいから大学に行かなかったと。早くお相撲さんになって親孝行がしたいと」と師匠。幕内で安定した力をつけ「今は時間がある。参考書を用意して受けさせました」という。コロナ禍で授業はリモート、発表もリモート参加だが稽古後も充実の日々。入学が決まってからは番付も新三役に昇進し、今場所は優勝を争っている。
 「変わらない気持ちで強気でいきたい。最後まで一日一日という気持ちを忘れずにやっていきたい」。優等生はそう言って口元を引き締めた。
◆大学院に進学した現役力士、親方
 岩木山 2003年4月に青森大の大学院に進学
 日馬富士 14年4月に法大の大学院に進学
 大栄翔 20年4月 日大の大学院に進学
 荒磯親方(元横綱稀勢の里) 20年4月 早大の大学院進学

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