運転免許返納で運行バス半額に 浜松市の中山間地域

2021年1月21日 05時00分 (1月21日 05時03分更新)
 浜松市は四月から、高齢者の運転免許返納を促して交通事故を減らすため、天竜区や北区の中山間地域で市が運行する地域バスと自主運行バスについて、運転経歴証明書を示した人の運賃を一年間半額にする。二十日に市役所であった市議会交通政策・大規模災害対策調査特別委員会で市側が明らかにした。
 市交通政策課によると、対象は運転免許を返納し、運転経歴証明書の交付を受けた人。同証明書の交付から一年間を、制度開始前に返納した人は開始後一年間を割引期間とする。運賃を支払う際に、同証明書を運転手に提示することで割引を受けられる。
 市は中山間地域の公共交通を維持するため、天竜区と北区の十三地域で地域バス、天竜区では自主運行バス「北遠本線」を運行している。割引制度は四月から細江地域で先行的に取り入れ、十月からは熊・竜川、龍山、春野など七地域と北遠本線で、来年十月からは水窪、佐久間、熊・阿多古など五地域で導入する。
 同市は人身事故件数が全国の政令市で十一年連続ワースト。二〇一九年の市内の人身事故件数は六千五百八十二件で、うち高齢ドライバーによる事故は千三百七十三件と約二割。同課の担当者は「高齢者の重大事故が増えている。免許返納を促してバス利用のきっかけをつくり、事故を減らしたい」と話した。 (坂本圭佑)

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