本文へ移動

「加藤シゲアキに受賞させようという機運、選考委員の中にあって…」北方謙三さんが語った“舞台裏”【直木賞】

2021年1月20日 19時34分

このエントリーをはてなブックマークに追加
北方謙三さん

北方謙三さん

 第164回芥川賞・直木賞の選考会が20日、東京・築地「新喜楽」で行われた。直木賞候補だったアイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキ(33)の「オルタネート」(新潮社)は受賞を逸したが、辛口で知られるハードボイルド小説家で選考委員の北方謙三さん(73)が、講評で加藤の作品を高く評価し、直木賞を取らせようとプッシュしたことを明かした。
 北方さんによると、最初の選考で「オルタネート」を含む4作品に絞られたが、決選投票の結果、西條さんの「心淋し川」の圧勝となったという。
 北方さんは「オルタネート」について「私は非常に青春小説としてよく書けていると思いました。これを強く推す委員も他にもいました」とした上で、「決選投票の前に加藤シゲアキに直木賞を受賞させようという機運が選考委員の中にあって、私もその一人でしたが、やはり『もう一作ぐらい待ってみよう』と。とっても惜しかったと思います」と残念がった。
 何が足りなかったかについては「明確に指摘できるような欠点はないんです」とし、物語に破綻がないことからインパクトを残せなかった可能性に触れた。「加藤さんは今後小説の細部にこだわるか、どこか表面を突き抜ける深いところにドーンと入っていく小説を書いてほしい」とエールを送り、次回作でのリベンジに期待を寄せた。
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ