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“低予算球団”ロッテで05年日本一…データ解析取り入れたバレンタイン監督 後に米球界が証明した先駆性

2021年1月20日 12時15分

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データ重視とともに、柔軟性も持ち合わせていたバレンタイン監督

データ重視とともに、柔軟性も持ち合わせていたバレンタイン監督

【データが導くプロ野球新時代・大慈彌功さん特別寄稿[上]】
 ビッグデータによる解析や分析の先駆者は、もちろん米国。1990年台から本格的に野球に導入され、それが日本にも伝わった。大リーグのデータ分析の現状を、米国のプロ野球事情に精通している大慈彌功さんに特別寄稿をしてもらった。
 私がニューヨーク・メッツでスカウトとして活動を始めた1997年2月のキャンプ中、当時のボビー・バレンタイン監督がこう話してくれた。「これからは数字に強い、解析能力にたけた人材が球団GM(ゼネラルマネジャー)に登用される傾向が強くなるだろう」。強く印象に残っている言葉である。
 バレンタイン監督は2004年から09年まで千葉ロッテでの在任中、米国からデータ解析の専門家としてポール・プーポさんを呼び寄せた。
 データを重視した起用は「日替わり」と呼ばれたオーダーに表れた。日本一になった05年は、シーズン136試合で125通りに及んだ。阪神との日本シリーズでは、開幕前の監督会議で予告先発の導入を提案。岡田監督の了承を引き出した。中軸まで不動だった阪神に対し、相手によってオーダーを変えたロッテは4連勝。4戦合計の得点がロッテ33、阪神4と大差がついたのは、チーム状態だけが理由ではないだろう。
 データを重視するとともに、柔軟性を持ち合わせた監督でもあった。当時ロッテに在籍した左打者の李(イ・スンヨプ)は、左腕が先発する試合はスタメンから外れることが多かった。あるとき、旧知の私がバレンタイン監督に「明日の相手左腕なら李は打てる」と言ったことがあった。翌日、スタメンで本塁打を放った。
 適材適所の采配も素晴らしかったが、データ解析も低予算球団ロッテの05年日本一に貢献したのは間違いないだろう。これらバレンタイン監督の取り組みが先駆的であったことは後に、米球界の潮流が証明することになる。
【大慈彌功さん特別寄稿[下]】
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