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【石川】姉殺害未遂 男に猶予判決 金沢地裁 「老老介護」など考慮

2021年1月20日 05時00分 (1月20日 10時39分更新)

 石川県七尾市中島町の自宅で昨年七月、姉の首を切りつけて殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われた無職江尻康被告(70)の裁判員裁判で、金沢地裁は十九日、懲役二年六月、保護観察付き執行猶予四年(求刑懲役三年)の判決を言い渡した。
 判決理由で大村陽一裁判長は、被告は姉の意思を考えずに心中しようとしたとして「独りよがりな判断で、身勝手だ」と批判した。一方で、被告が傷ついた姉を救命しようとしたことや、姉弟で支え合いながら生活してきた経緯を考慮。末期がんの姉の再入院を勧められ、死に目に会えないと思い、苦悩した経緯は「同情できる」とした。
 大村裁判長は、被告に「周りの人から手を差し伸べられたら、進んで受け取ってほしい」と説諭した。
 判決によると、同居する姉の詩子(うたこ)さん=当時(76)=と無理心中しようと、自宅の浴室で詩子さんの首をカッターナイフで切りつけたが、途中で救命を考え、殺害を中止。姉は加療約十六日のけがを負ったが、殺害の目的を遂げなかった。
 詩子さんは闘病の末、昨年十月に死亡した。

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