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暴言をTVで拾われ炎上 トッププロでも許されぬ“差別発言”…謝罪もトーマス厳しい処分【武川玲子コラム】

2021年1月20日 06時00分

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10日、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ最終日にプレーするトーマス(AP)

10日、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ最終日にプレーするトーマス(AP)

 米ファッション大手のラルフローレンが先週、ジャスティン・トーマス(米国)とのウエア契約を解除した。プレー中に同性愛者を差別する暴言を吐いたのだ。
 1月10日に閉幕したセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ州)の3日目。トーマスが短いパットを外した際に発した汚い言葉は放映中のTV音声に拾われていた。あっという間にソーシャルメディアに広がり炎上した。
 事の重大さを悟り、トーマスはラウンド後のTVインタビューで真摯(しんし)に謝罪した。しかし、PGAツアーも「トーマスの発言は容認できない」と表明。公表はされていないが、罰金を科したとみられる。
 世界ランキング3位、27歳のトーマスはツアーの看板選手の一人だ。2017年に全米プロ選手権を制し、メジャーチャンピオンにもなっている。そんなトッププロに対しても容赦はない。たった一言、自身に投げかけたとはいえ、不用意な発言にラルフローレンは毅然(きぜん)とした声明を発表した。
 「トーマス氏はわがブランドのアンバサダーとして契約していたが、われわれが目指す文化とは異なる行動をした」。契約解除の理由を示し、「今後はトーマス氏が努力をして再び、契約を結べる選手に成長することを願う」と結んだ。
 果たしてこの処分は厳しすぎるかというと、米メディアの論調は「正しい選択」とほぼ一致している。今の時代は人種、性別、年齢などどんな差別発言も許容されない。発言だけでなく、本当に差別がなくなる世界こそがスポーツ界の目指す道だ。どれだけのトップアスリートであっても、一夜ですべてを失うことがある。選手たちはあらためてその行動に責任を持つべしという同社のメッセージを重く受け止めないといけない。(全米ゴルフ記者協会会員)
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