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【笠松競馬】所属騎手&調教師が禁止の馬券購入 半年前も…国税局指摘、レース自粛「公正にできない」

2021年1月19日 20時50分

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もともとコロナ禍で無観客競馬を予定していたことで中止等の告知はなく、閉ざされていた笠松競馬場の正門

もともとコロナ禍で無観客競馬を予定していたことで中止等の告知はなく、閉ざされていた笠松競馬場の正門

 岐阜県笠松町で笠松競馬を運営する岐阜県地方競馬組合は19日、同日から22日まで予定していたレース開催を自粛すると発表した。所属する騎手、調教師などが競馬法で禁止される勝馬投票券(馬券)を購入し、名古屋国税局から申告漏れを指摘されたとの報道を受けて、急きょ自粛を決めた。
   ◇   ◇
 再び笠松競馬に激震が走った。昨年6月に所属する騎手と調教師が馬券を購入した疑いが発覚してから半年、前代未聞の出来事が起こった。名古屋国税局から所属する騎手と調教師が申告漏れを指摘されたと報道されたこの日、同組合が開催の自粛を決断した。
 同組合によると午前8時すぎから幹部らが集まって対応を協議。確定的な話ではないとレース実施を推す声もあったが、公正競馬が確保できないと判断。笠松競馬を管轄する農林水産省、地方競馬全国協会(地全協)、運営する岐阜県、笠松町、岐南町に相談し、22日までの自粛を決定。午前10時に競馬場のホームページなどに告知した。もともとコロナ禍で無観客開催だったこともあって、大きな混乱はなかったという。
 午後からは騎手と調教師計34人に対して、同組合と地全協の職員が聞き取り調査。問題となるのは申告漏れ以上に競馬法で禁止されている関係者の馬券購入。昨年8月には疑いがあった調教師1人、騎手3人が引退しただけに「自分を含めて家族が馬券を買ったか」「修正申告をしたか」などを質問。同組合の岩越誠事務局長は「8月に誓約書を提出してもらった時や、9月に聞き取り調査をした時と同様、みんな競馬法に違反すること(馬券購入)はやってないと話した」としたが、「調査はまだ第1段階。とにかく白黒をつけないといけない」と20日以降にも継続して確認をすると説明した。
 今回の問題は騎手や調教師が親族名義などの口座を使って馬券を購入し、その払戻金を申告しなかった。昨年8月に引退した4人を含め10人以上が申告漏れの指摘を受けて修正申告し、総額は2億円を超えるとみられている。
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 ▼笠松競馬場 全国に15ある地方競馬場の一つで1935年に開場。レースは岐阜県、笠松町、岐南町でつくる岐阜県地方競馬組合が運営する。中央競馬で活躍したオグリキャップやライデンリーダー、元騎手の安藤勝己さんらを輩出した。同組合の公式サイトによると、騎手15人、調教師19人が所属している。

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