時短開始 冷える夜の街 富山県要請 北陸で今年初

2021年1月19日 05時00分 (1月19日 10時58分更新)
新型コロナウイルスの感染予防のため時短営業期間が始まった飲食店街。午後9時を前に閉める店もあり、閑散としていた=18日午後、富山駅前で(長森謙介撮影)

新型コロナウイルスの感染予防のため時短営業期間が始まった飲食店街。午後9時を前に閉める店もあり、閑散としていた=18日午後、富山駅前で(長森謙介撮影)

  • 新型コロナウイルスの感染予防のため時短営業期間が始まった飲食店街。午後9時を前に閉める店もあり、閑散としていた=18日午後、富山駅前で(長森謙介撮影)
  • 時短営業要請に伴って期間中の臨時休業を決めた飲食店の張り紙=18日午後、富山駅前で(長森謙介撮影)

不安、不満、諦め

 富山県で十八日、新型コロナウイルスの感染予防のため、酒類を提供する飲食店やカラオケ店への営業時間短縮の要請期間が始まった。三十一日まで、午後九時までの営業とするよう要請しており、再発令された緊急事態宣言の対象地域ではない北陸地方では今年に入って初の措置となる。対象となった県内の飲食店は先行きの見えない現状に不安を募らせ、県が全十四日間の時短要請に応じた店に支給する五十六万円の協力金にも不満の声が上がった。
 「決められたことには従わざるを得ない」。富山市桜町の居酒屋「醸家(じょうや)」店長の横田裕亮さん(43)は厳しい表情でこう話す。経営する二店舗で計約三十人の従業員とアルバイトを抱える。県の協力金には「到底足りない。全店舗一律ではなく(利益規模に応じて)配分する方法なども考えてほしかった」と首をひねった。
 同じく時短要請に応じる同町の居酒屋「一粋(いっすい)」を営む犬嶋義則さん(71)は「見通しが立たないのが一番つらい。いつまで持ちこたえられるか」と不安げに語る。協力金は「もらえるのはありがたいが微々たるもの」と話し、これまでの貯蓄を切り崩しながら綱渡りの経営を続けるという。
 魚津市の魚津駅前飲食店街のスナックでは今月末まで休業することにした。経営者の女性(38)は「二次会、三次会の利用が中心のスナック系の開店は午後八時ごろ。一時間で閉店していては商売にならない」ともらした。周囲のスナックでは開店時間を早めて午後九時まで営業する店もあるというが「開店しても客が来るとは思えない」とあきらめ顔だった。
 高岡市の飲食店「クラフタン」はこれまで、夜間は予約のみの営業をしてきたが、十八日からは予約のない時は午後九時を待たずに店を閉めるという。店主の竹中志光さん(46)は「感染を拡大させないために協力はしたいが、いつコロナが終わるのか見えず、不安しかない」と嘆き、協力金には「一日当たり四万円では合わないが、店を続けていくには、協力金があれば助かる」と話した。
 県内の感染拡大を受けて県は十三日、感染防止策を段階的に強める独自のロードマップ(行程表)のステージを1から2に移行。午後九時以降の外出や感染拡大地域との往来の自粛を求めている。時短営業もステージ移行に伴って要請した。

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