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いま、シャーマンの力 ロシア「異端」の宗教が復権

2021年1月18日 16時00分 (1月18日 16時00分更新)
祈祷するシャーマンのオクサナ・キムさん。「帽子に描かれた目で外界を見る」という=モスクワで

祈祷するシャーマンのオクサナ・キムさん。「帽子に描かれた目で外界を見る」という=モスクワで

  • 祈祷するシャーマンのオクサナ・キムさん。「帽子に描かれた目で外界を見る」という=モスクワで
  • 供物の残りを前に語るオクサナさん(左)=モスクワで
 ロシアで、ソ連時代にほぼ途絶えたとされる土着の原始宗教シャーマニズムが勢いを増している。科学万能の時代に、なぜ神や精霊との交感を望む人がいるのか。ロシア宗教史で「異端者」ともいえるシャーマンの姿を追った。
 (モスクワ・小柳悠志、写真も)
 祈祷(きとう)を見せてくれたのが極東ブリャート共和国の女性シャーマン、オクサナ・キムさん(51)。最近は新型コロナウイルス封じの依頼も多く、各地に出張する。ロシアメディアでもたびたび登場する。
 取材を兼ねて祈祷を受けたのはモスクワ郊外の信者のアパート。食卓に供物のウオッカと牛乳、バターを塗ったクッキー、チョコを並べると始まりだ。
 香草に点火し、オクサナさんは祭文を唱え始めた。モンゴル系ブリャート語で歌声のようなリズムが心地よい。途中、目を閉じ故郷の大自然を思い描くよう求められる。最後は中庭に出て、シャーマンが神聖視するシベリアのバイカル湖に向かって供物を投げた。
 シャーマンが説くのは、日本の伝統信仰と同じく先祖や大自然を崇拝する心。「周囲に清らかな水があって、空に太陽が輝き、父祖の教えを継ぎ、家族が平和に暮らせたら幸せでしょう」とオクサナさん。国家の...

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